2021年06月23日
Bittersand
監督・脚本:杉岡知哉
撮影:山崎裕典
主題歌:add
出演:井上祐貴(吉原暁人)、萩原利久(井葉有介)、木下彩音(石川絵莉子)、森⽥望智(原田澄子)、柾⽊玲弥(遠藤拓真)、⼩野花梨(
上原亜紗美)
吉原暁人25才、サラリーマン。これという夢も楽しみもなくさえない日々を送っている。ある日、高校時代に想いを寄せていた石川絵莉子と思いがけなく出会う。しかし絵莉子にとって高校時代は忌まわしい“黒板事件”によって、葬り去りたい過去だった。暁人もその頃から自分が一歩も前に進めていないことに気付く。悪友井葉有介の力を借り、暁人は自分のため、そして絵莉子のために真相を暴いて記憶を塗り替えようとする…。
かなり痛い青春の思い出が遡って語られます。うーんこれはイヤだ。教室の黒板にでかでかと書かれた3年1組相関図。写真は誰が撮って張り出したのか? 書かれたことは真実だったのか?真相も犯人も明らかにしないまま、うやむやになって心に傷だけが残ったようです。あれだけ書いてあったら、筆跡でわかりそうなものだけれど。遅くなって何もしないよりましか。
みずみずしい俳優たちが集まっている青春ミステリーは、杉岡知哉監督の初長編。高校時代に忸怩たる思いが残っているのでしょうか?
もう遥か昔の話。私の高校2年と3年は持ち上がりで、クラス替えはありませんでした。落書きノートがあって係だった私はそこから文集も作ったこともあり、名前がなくてもけっこう誰の筆跡かわかりました。一人病気で亡くなって無常を感じましたが、事件もなく無事に卒業しました。懐かしいなぁ。
観終わって「辛い思い出は愛で循環させられる」とおっしゃった御法川修監督の言葉を思い出します。こちら。⼩野花梨さんが演じた亜紗美の笑顔はそれだったんだね。(白)
2021年/日本/カラー/99分
配給:ラビットハウス
(C)「Bittersand」製作委員会
https://bittersand.net/
★2021年6月25日(金)シネ・リーブル池袋、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
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