2021年04月18日
ブックセラーズ 原題:The Booksellers
監督・編集 : D ・W・ヤング
製作総指揮&ナレーション : パーカー・ポージー
世界最大規模のニューヨークブックフェアの裏側から“本を探し、本を売り、本を愛する”ブックセラーの世界を紐解く映画
社会の多様化やデジタル化で本をめぐる世界が大きく変わってゆく中で、それでも本を愛し続ける人たち。
映画の要所要所に登場するのはNY派の作家、フラン・レボウィッツ。Netflixで配信が始まったマーティン・スコセッシ作の新作ドキュメンタリーシリーズ『都市を歩くように -フラン・レボウィッツの視点-』の主人公でもある。
また、ビル・ゲイツによって史上最高額の2800万ドル(約28億円超え)で競り落とされた本「レオナルド・ダ・ヴィンチのレスター手稿」や、あの「若草物語」のオルコットが偽名で書いたパルプ小説、宝石が施された本、人間の皮膚で作られた本など、映画には、コレクターしか見ることのできないような希少本が多数紹介される。
本を愛するすべての人が好きにならずにいられない一級品のドキュメンタリー。
★コロナ禍で多くの国で劇場公開できなかった本作の、日本劇場公開を喜ぶ監督&プロデューサー&NYのブックセラーの皆さんからメッセージ動画が届いています。
https://youtu.be/owKTGmCLXpM
D ・W・ヤング監督は、「皆さんに映画館で見てもらえて嬉しい」と喜びのコメント。
人気テレビ番組「アメリカお宝鑑定団ポーンスターズ」に出演し注目を浴びた若手ブックセラーのレベッカ・ロムニーは、日本への留学経験があり、メッセージ動画では流暢な日本語も披露。
映画でマンモスの標本付きの探検記や化石の研究書を披露しているブックセラーのデイヴ・バーグマンは映画に登場し日本版ポスターにも使われている飼い猫”ムツヘタ”と共にメッセージを寄せています。その他、ブックセラーのヘザー・オドネルや、本作のプロデューサーで自身も”ブックセラー”であるダン・ウェクスラーなどからのメッセージも。ぜひご覧ください。
先日、久しぶりに神保町に行ったので、語学書や辞書を置いている山田書店は健在かしらと寄ってみました。ここは美術書や浮世絵がメインのようですが、世界各国の語学書や旅本もあるので、かつてよく利用していました。
語学書や旅本がすっかり少なくなっていたので、伺ってみたら、今や、どちらもネットの時代になって売れないとのこと。夏頃には在庫セールをして、取り扱い品目を変更されるそうです。なんとも寂しくなりました。それでも、本を愛する人がいる限り、本はなくならないと、『ブックセラーズ』を観て確信しました。
我が家にも、中をろくに読んでいないけれど、飾ってあるだけで嬉しいという本が多々あります。もちろん、いつかちゃんと読むつもりなのですが、装丁の素晴らしい本は、それだけで価値があると感じます。(咲)
本好き、本屋さん好き、図書館好きゆえ、劇場で観てきました。ふだん見る機会もない貴重な本をアップで紹介してもらえて眼福。美術品とはまた違ったこだわりのコレクターがたくさんいました。
町の本屋さんが1軒また1軒と閉じていきます。デジタル化に押されて、紙の本はだんだん少なくなるのかもしれませんが、レコードの人気が再燃しているように、本は細く長く愛されると信じたいです。1冊の本との出会いがどれだけ世界を拡げ、深くしてくれることか。あなたの「1冊」はなんですか?(白)
◆公開記念オンライントークイベント
「かげろう文庫」店主・佐藤龍さん&「Flying Books」店主・山路和広さん
アーカイブでご覧ください。
https://youtu.be/oxqmCIgAd2E
2019年/アメリカ/99分
字幕翻訳 : 斎藤敦子
配給:ムヴィオラ、ミモザフィルムズ
公式サイト:http://moviola.jp/booksellers/
★2021年4月23日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、UPLINK吉祥寺ほか全国順次公開
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