2021年04月04日

街の上で

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監督:今泉力哉
脚本:大橋裕之
撮影:岩永洋
音楽:入江陽
主題歌:ラッキーオールドサン「街の人」(NEW FOLK / Mastard Records)
出演:若葉竜也(荒川青)、穂志もえか(川瀬雪)、古川琴音(田辺冬子)、萩原みのり(高橋町子)、中田青渚(城定イハ)、成田凌(友情出演)

下北沢の古着屋で働いている荒川青(あお)。青は基本的にいつも一人で行動している。ライブや飲み屋や古本屋、自分にとって必要なものが間に合う下北沢から出ることもない。そんな青に自主映画を撮っているという女性客が「自分の映画に出ないか」と声をかける。ふってわいた話に戸惑う青だったが、ちょっとその気になって初めての映画の撮影現場に出かけてみる。

コロナ禍で、昨年の公開予定が延びて、このほど上映が決まった2019年の作品。後からの『あの頃。』がつい先日公開になりました。そちらにも出演している若葉竜也さんの初の主演作品です。舞台は下北沢、見たことのある通りや店の看板に、ブラブラ町歩きがしたくなります。事件が起きるわけでもなく、ふんわりして優しい空気の中を漂うような作品です。
試写は去年の春でした。若葉さんは出演作品が続いていますし、青が出会う4人の女優さんたちも、ほかの作品で次々と見かけました。今泉監督が「若い俳優さんたちをおんぶしてやりたい」と語るのをどこかの記事で読みました。有名俳優さんは素晴らしいけれど、どんな花が咲くかわからない若い芽を見つけてるのっていいですよね。日に当てたり、肥料をあげて育てるのって楽しい。こちらは見守らせていただきます。(白)


主人公は彼女から別れを告げられたけれど、なかなか吹っ切れない。彼が勤める古着屋には好きな女に告白しようとしている男とその男が好きだから告白の衣装決めに付き合う№2の女がくる。行きつけの古本屋のアルバイト店員は妻子ある店長に想いを寄せる。主人公を振った女は別の男と付き合うが…。恋愛って人によって本当にさまざま。何が正しくて、何が間違っているとは決められない。好きになってしまったら止められないし、気持ちが冷めたら続けられない。そんな当たり前のことで人は思い悩む。それを下北沢という街を舞台にさらりと描いてしまう今泉力哉監督の手腕に唸る。(堀)

2019年/日本/カラー/シネスコ/130分
配給:『街の上で』フィルムパートナーズ
配給協力:SPOTTED PRODUCTIONS
(C)『街の上で』フィルムパートナーズ
公式サイト:https://machinouede.com/
公式Twitter:https://twitter.com/machinouede
公式Facebook:https://www.facebook.com/machinouede/
★2021年4月9日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
posted by shiraishi at 19:14| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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