2021年03月03日

太陽は動かない

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監督:羽住英一郎
原作:吉田修一「太陽は動かない」(幻冬舎文庫)
脚本:林民夫
撮影:江崎朋生
音楽:菅野祐悟
出演:藤原竜也(鷹野一彦)、竹内涼真(田岡亮一)、ハン・ヒョジュ(AYAKO)、ピョン・ヨハン(キム)、市原隼人(山下竜二)、南沙良(菊池詩織)、佐藤浩市(風間武)

鷹野一彦はAN通信の優秀なエージェント。新しいバディとして田岡亮一がやってきた。若くて生意気、優しさと繊細な面も併せ持っている。AN通信は表向き小さなニュース配信会社だが、実は世界を股にかけ国政や企業の裏で重要機密情報を入手し売買している。今回のミッションは全人類の未来を決める”次世代エネルギー”の情報を手に入れること。すでに各国のエージェントたちが争奪に動き出した。

AN通信は常に命の危険と隣合わせの究極のブラック企業。エージェントは全員厳しい訓練を受けた精鋭ですが、なぜか心臓に爆弾が埋め込まれています。24時間ごとの定期連絡が必須で、それを怠ると爆弾が起動。解除の申請をしないと5分以内で爆死してしまうという理不尽なしばりがあります。なんなの?この設定!と思いつつ、他人事な観客はドキドキが増してスリルを味わいます。しょっちゅう携帯を置き忘れる私はソッコー爆死です。←エージェントになれるわけない。風間さんの食事作りならできるかも。
寝言はさておき、ブルガリアで約一ヶ月に及ぶロケ中、大通りを封鎖しての大規模なカーアクション、藤原さんの苦手な設定てんこ盛り、水中アクションまで披露した最強バディの活躍をご覧ください。羽住英一郎監督、ハラハラさせるのお得意ですよね。(白)


なんといっても、本作、ブルガリアでのロケにそそられます。荒んだ郊外の町や、走行中の古い列車の上や、大通りでのカーチェイスでは、ブルガリアらしい佇まいを楽みました。それ以外にも、実は、インドやキューバのシーンもブルガリアの巨大撮影所で撮ったと知り驚きました。3月12日公開のアフガニスタンを舞台にしたアメリカ映画『アウトポスト』もブルガリアでの撮影部分があるとのこと。今後も撮影地ブルガリアの映画に注目したいと思います。
そして、『太陽は動かない』の魅力は多彩な出演者たち。最強バディ、藤原竜也と竹内涼真の二人に指令を出す風間武役の佐藤浩市をはじめ、市原隼人、南沙良、日向亘、加藤清史郎、横田栄司、翁華栄、八木アリサ、勝野洋、宮崎美子、鶴見辰吾など、邦画を支えてきた役者たちの豪華共演。それに、「春のワルツ」「トンイ」のハン・ヒョジュ、「未生(ミセン)」『あなた、そこにいてくれますか』のピョン・ヨハンという韓国の若手実力派俳優二人が色を添えています。謎の女AYAKOを演じたハン・ヒョジュ、本作では妖しい魅力を振りまいていて、脚の細さにも思わず目がいきました。(咲)


2021年/日本/カラー/シネスコ/110分
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)吉田修一/幻冬舎 (C)2020「太陽は動かない」製作委員会
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/taiyomovie/
★2020年3月5日(金)ロードショー

posted by shiraishi at 11:54| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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