2021年02月25日

夏時間  原題:남매의 여름밤   英題:Moving On

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監督・脚本:ユン・ダンビ
出演:チェ・ジョンウン、ヤン・フンジュ、パク・スンジュン、パク・ヒョニョン、キム・サンドン

ある夏の夕暮れ、10代の少女オクジュは、父ビョンギの運転する車に家財道具を積んで、弟ドンジュと共に木々の生い茂る庭のある祖父の家に連れていかれる。母とは離婚し、事業に失敗した父は、「ここで夏を過ごす」という。暖かく3人を迎える祖父ヨンムク。父は車に靴の箱を積んで町に行き、路上で販売している。そんなある日、叔母のミジョンがやって来る。訪ねてきた夫を追い返し、どうやら離婚寸前だ。一つ屋根の下での、5人の暮らし。庭に実った唐辛子やミニトマトを祖父と共に摘むオクジュとドンジュ。そんな日々に馴染んできたころ、祖父がお漏らしをしてしまい、父と叔母は祖父を老人ホームに入れようという・・・

木々に囲まれた古い佇まいの2階建ての家は、この映画のもう一人の主役。ユン・ダンビ監督が、仁川の町で2か月以上かけて探し出した家。玄関の正面の階段を上がると、そこには足踏みミシン。どこか昭和の香りがする家で、オクジュは蚊帳を張って寝ます。小さい頃を思い出して懐かしくなりました。
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そして、少女オクジュを演じたチェ・ジョンウンは、監督が見つけた1枚の写真から大抜擢。劇中、父に「二重瞼にする手術費用を貸して」と頼むのですが、一重瞼がまさに朝鮮女性らしい顔立ち。本作が映画初出演とは思えない才能です。

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ユン・ダンビ監督は1990年生まれで、本作が長編デビュー作。第24回釜山国際映画祭で4冠に輝いたのをはじめ、ロッテルダム国際映画祭など数多くの映画祭でも受賞。
『はちどり』のキム・ボラ、『わたしたち』のユン・ガウン、『82年生まれ、キム・ジヨン』のキム・ドヨンに続き、情緒豊かな才能ある若い女性監督の登場です。
真っ赤な西瓜、カルグクス(夏の麺料理)、蝉の鳴き声・・・ ひと夏の家族の物語を彩る夏の風物詩と共に誰しも自分の人生に重ねて懐かしい思いになるのではないでしょうか。(咲)


★2/27㊏12:45~の第1回目の上映終了後、(14:30頃より)
ユン・ダンビ監督がリモートでご登壇!ご質問にお答えします!


2019年/韓国/105分/DCP
協力:あいち国際女性映画祭 (映画祭2020上映タイトル「ハラボジの家」)
配給:パンドラ
公式サイト:http://www.pan-dora.co.jp/natsujikan/
★2021年2月27日(土)渋谷ユーロスペースにてロードショー全国順次公開



posted by sakiko at 21:19| Comment(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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