2021年02月25日
カポネ 原題:Capone
監督・脚本:ジョシュ・トランク(『クロニクル』『ファンタスティック・フォー』)
出演:トム・ハーディ(『マッドマックス 怒りのデス・ロード』)、マット・ディロン(『ハウス・ジャック・ビルト』)、カイル・マクラクラン(『ツイン・ピークス』)
暗黒街に君臨した伝説のギャング、アル・カポネ。
1931年10月17日、所得税脱税で懲役刑となる。刑期を終え、1939年に出所したカポネは、フロリダの大邸宅で家族と共に隠遁生活を送る。10代の頃からの梅毒で身体は蝕まれ、認知症も発症し、かつてシカゴを牛耳っていた頃の面影はなかった。
一方、FBI捜査官たちは、カポネが1000万ドルもの財産を隠していると確信し、その行方を探ろうと邸宅の外から見張っていた。FBIは医師を送り込み、札束の入った鞄の絵を見せるが反応はない。FBIの若きクロフォード捜査官は、カポネが仮病を使っていると疑い、直接カポネに対峙する・・・
冒頭、感謝祭で集まった孫たちとかくれんぼをして戯れるカポネ。感謝祭の食卓で、曾祖父母が移民してきてブルックリンでどん底の貧困生活を送ったことを家族に語る姿にも凄みがあります。
敵対するライバル7人を死に追いやり、世間を騒がせた聖バレンタインデーの虐殺を描いたドラマ?を観ながら、首謀者だったカポネは薄笑いします。記憶の片隅にあるのか、ほんとうはよく覚えているのか・・・
FBIが送り込んだ医師から、葉巻をやめ、代わりに人参をくわえるよう言い渡されます。人参をくわえ、オムツ姿で金の銃を構えるカポネ。トム・ハーディ渾身の演技に、唸るやら笑うやら・・・
ギャングといえばアル・カポネというくらい悪名高い人物の知られざる晩年を想像たくましく描いた物語。家族はその後、ほとんどが名前を変えて暮らしたそうで、家族の人生の物語も知りたくなりました。隠し子とのエピソードには、ほろり。(咲)
2020年/アメリカ・カナダ/英語/カラー/104分/シネスコ/ドルビーデジタル
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
©2020 FONZO, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト:http://capone-movie.com
★2021年2月26日(金)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
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