監督・脚本:屋良朝建
撮影:原巖
音楽:丸尾めぐみ
出演:北村優衣(椎名遼子)、デビット伊東(村木順次)、真瀬樹里(池本夕子)、坂本充広(田代保)、宗綱弟(松下正太)
椎名遼子はオーディションで連続ドラマに抜擢されたばかりの新人女優。故郷の村に帰ってきたのは、所属事務所から恋人の村木と別れるように迫れらたためだ。村木は親子ほども年が離れた元賭博師で、今は山の村で静かに暮らしている。遼子は孤児の自分を支え、女優になりたいという夢をずっと応援してくれた村木と別れたくない。しかし、これから遼子を売り出したい事務所にとって、村木は邪魔な存在でしかなく、マネージャーに後を追わせていた。
2017年の伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞、審査員奨励賞受賞作を映画化。この伊参(いさま)映画祭で受賞すると映画化の道を応援してもらえるのだそうです。舞台はもちろん地元群馬県でのオールロケです。中之条町の「秋祭り」や「四万川ダム」など、美しい風景を背景に物語が展開していきます。
主演の北村優衣さんは「レプロ次世代スターオーディション」で見いだされ、この映画では仕事と私生活の板挟みになる女優さん役。年上の恋人・村木を演じるのはデビット伊東さん。お笑い芸人からスタートして、今はラーメン店を経営しながら俳優をしています。映画の中ではジャズファンでスタンダードジャズのレコードがかかっています。若い遼子の親代わりでなく恋人という、同年代の男性には羨ましい役です。遼子に思いを寄せる正太が、村木と比べてどうしてもお子様に見えるのは、しょうがないところ。マネージャーさんがなかなかいい味出しています。(白)
2020年/日本/カラー/70分
配給:ナインプレス
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★2021年2月13日(土)ロードショー
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