2020年11月24日

凱歌

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監督・撮影:坂口香津美
プロデューサー:落合篤子
編集:坂口香津美、落合篤子
音響:山下博文
出演:山内きみ江、山内定、中村賢一、斉藤くるみ、中島萌絵、佐川修

差別と偏見は、なぜ繰り返されるのか?
東京都東村山市にある国立療養所多磨全生園を舞台に、国による非人道的な終身隔離政策により、強制的に入所させられたハンセン病の元患者の人々を9年間撮影したドキュメンタリー映画。
入所当初絶望して自殺した人もいれば、自暴自棄になって暴れ懲戒房に入れられる人もいる。施設の中で患者同士が伴侶を見つけて結婚するときは、男性が断種手術をしなければならず、もし女性が妊娠していれば否応なく中絶。患者の人権などなかった時代だった。2020年8月1日現在、同園の入所者数は、139人(男63人、女76人)で、平均年齢86.8歳。(同園入所者自治書記室調べ)

2009年11月から9年後の2019年5月まで、坂口監督は多磨全生園でビデオカメラを回しました。若くして発症して、家族から引き離された後の体験を語る人たち。内容は壮絶で、らい予防法をよりどころに患者の人権など無視したものです。そんな目に遭うのも病気のせい、と自分に言い聞かせて来られたのでしょう。今言っておかねばという悲痛な思いと、静かな気迫が感じられました。
効果的な新薬が開発され、ハンセン病は治る病気だと認知されても、隔離政策は変わらず。ようやく1996年にらい予防法が廃止されましたが、隔離施設からだれもが故郷に帰れるわけではありませんでした。差別と偏見が根強く残る中、社会的復帰は簡単ではなく、大半は施設にとどまり高齢となって最期を施設で迎えています。(白)


国立ハンセン病資料館のQ&A http://www.hansen-dis.jp/kids/qa.html

2020年/日本/カラー/90分
配給:スーパーサウルス
https://supersaurus.jp/gaika/
★2020年11月28日(金)シアター・イメージフォーラム、2021年陽春名古屋シネマテークにて公開
クラウドファンディング実施中(2021年1月14日まで)
https://motion-gallery.net/projects/gaikamovie
posted by shiraishi at 23:35| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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