2020年10月18日

JUST ANOTHER

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企画・制作・撮影・編集・監督:大石規湖
宣材写真:菊池茂夫
出演:the 原爆オナニーズ(TAYLOW、EDDIE、JOHNNY、SHINOBU)、JOJO広重、DJ ISHIKAWA、森田裕、黒崎栄介、リンコ他

結成38年、日本を代表するパンクバンド「the 原爆オナニーズ」。初のドキュメンタリー。1982年、名古屋でTHE STAR CLUBに在籍していたEDDIEと地元のパンク博士と言えるTAYLOWを中心に結成されたthe 原爆オナニーズ。数度のメンバーチェンジを繰り返す中で、後にBLANKEY JET CITYに加わる中村達也や、Hi-STANDARDの横山健が在籍したことでも知られている。本作では、これまで語られなかったバンド内部の真実が本人たちによって明かされる。

地元愛知にこだわり続け、名古屋の”今池まつり”で、老若男女問わず集客しているパンクバンド。この盛り上がり方にびっくり。こんなにパンクバンドに熱狂するお祭りがほかにあるでしょうか?観るまで全然知らなくて、「このカッコいいオジさんたちは何者?」と目が点になりました。大石規湖(おおいしのりこ)監督も、ライブを観てすぐに撮影したいと思ったそうです。
地元で暮らし、きちんと正業を持っていてライブでは全力注力。忘れられないインパクトがある「the 原爆オナニーズ」の名前は「セックスピストルズ」にならって?つけられたらしいです。
還暦過ぎたTAYLOWさんはじめメンバーみな力いっぱいのステージ!普段は静かで温厚そうな方ばかり。亡くなられた遠藤ミチロウさんを思い出します。「ザ・スターリン」時代、過激なパフォーマンスで話題になりましたが、それはステージ上の顔でしたし。ミチロウさんはいなくなってしまいましたが、「the 原爆オナニーズ」のメンバーは地元にしっかり根を張って、また”今池まつり”で熱いパフォーマンスを見せることでしょう。そんな日が早く戻ることを祈りつつ。(白)


the 原爆オナニーズのことはこの作品で初めて知りました。ちょっと口にするのは憚られるバンド名ですが、結成38年とのこと。日本を代表するパンクバンドです。なんて、知ったようなことを書いてしまいましたが、パンクがどんな音楽なのか、ロックとどこが違うのか。そんなことが分からなくても大丈夫。私はこの作品で知りました。バンドの音楽そのものだけでなく、好きなことを仲間と一緒にやっていくことの楽しさ、大変さをメンバーへの個別のインタビューで浮かび上がらせています。
興味深かったのはTAYLOWさんのSHINOBUさんへの接し方。本人には常にダメ出しをしていますが、インタビューでは「あいつは天才肌だから褒めちゃいけない」と褒める。直接、言ってあげればいいのにと思いましたが、インタビューで答えるというのは間接的にSHINOBUさんが聞くことを分かっているんですよね。この人心掌握術は何らかの組織に所属する人には誰にでも役立ちそうな気がしました。またJOHNNYさんは夫婦で互いに支え合って、子育てしながら好きなことをしているようで何だかいい感じ。EDDIEさんはバンドを続けたくて、独身をとおしたよう。それもなかなか覚悟がいること。他のメンバーがインタビューで語るのとはひと味違った響きがありました。(堀)


2020年/日本/カラー/90分
配給:SPACE SHOWER FILMS
(C)2020 SPACE SHOWER FILMS
https://genbaku-film.com/
★2020年10月24日(土)新宿K’s シネマほかにてロードショー!以降全国順次公開
posted by shiraishi at 18:13| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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