2020年10月10日

きみの瞳(め)が問いかけている

kiminome.jpg

監督:三木孝浩
原案:映画「ただ君だけ」
脚本:登米裕一
撮影:小宮山充
出演:吉高由里子(柏木明香里)、横浜流星(篠崎塁)、やべきょうすけ(原田トレーナー)、田山涼成(大内会長)、野間口徹(尾崎)

駐車場の管理人の仕事を見つけた塁の前に、目の不自由な女性明香里が現れる。前の管理人のお爺さんと勘違いしている彼女に、やめてしまってもういないと話すと、一緒にテレビを見てほしいと頼まれる。不慮の事故で視力と家族を失ってしまった明香里はくったくなく、キックボクサーとしての未来を絶たれた塁の生活に灯りをともす存在となった。つかのま、穏やかで幸せな日々を満喫する二人。しかし、明香里の事故の顛末を聞いた塁は、自分が知らないままに明香里の事故に関わっていたことに気づく。明香里の目が手術をすれば光を取り戻せると知った塁は、もう二度とやるまいと誓った賭けボクシングに身を投じようとする。

チャップリンの名作『街の灯』(1931)からインスパイアされて韓国映画『ただ君だけ』(2011/ソ・ジソプ、ハン・ヒョジュ主演)が、そしてさらに今回本作が生まれました。どれももれなく泣けるようにできている純なラブストーリー。安定の三木じるしです。中途失明した明香里を演じた吉高由里子さんの視線にもぜひ注目を。明るく生きるのには大きな努力が要るはず、それを重たくなりすぎずに演じていました。
流星くんのお顔が見えないのはもったいない!とか、触ってもハンサムってわかりそう!とか、追っかけるなら自分が走らないで、犬を!とか私のように「余計なつっこみ」をしないで素直に観ましょう。綺麗な涙が流れるはずです。野間口さん印象的でした。(白)


「吉高由里子の代表作となるラブストーリーを作る」という企画に恋愛映画の旗手である三木孝浩監督が加わり、切なさの先に感動のある作品ができあがりました。
相手役は横浜流星。キックボクサーとして将来を有望視される役ですが、横浜流星は中学時代に極真空手の世界大会で優勝経験があり、それもキャスティングの決め手の1つだったそう。本作のためにトレーニングを重ね、筋肉を10キロ近くまで身につけてキックボクサーの体を作り上げました。アクションがバッチリ決まって、カッコいいです。これでファンがまた増えちゃいますね。
ところで、三木孝浩監督作品といえば野間口徹。すべての作品に名前のない、ちょい役で出演し続けていて、「野間口徹を探せ」が三木孝浩監督ファンの恒例となっています。今作では初めて名前のある役で出演しています。が、初めての名前アリの役が…。(堀)


2019年/日本/カラー/ビスタ/123分
配給:ギャガ
(C)2020「きみの瞳が問いかけている」製作委員会
https://gaga.ne.jp/kiminome/
★2020年10月16日(土)ロードショー
posted by shiraishi at 15:08| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください