2020年09月13日
友達やめた。
監督・撮影・編集:今村彩子
音楽:やとみまたはち/ギター:鈴木裕輔/ピアノ:奥村真名美
CG:瀧下智也/イラスト:小笠原円
文字起こし:野村和代、江川美香
手話通訳:北村奈緒子
英語翻訳:William J.Herlofsky
翻訳協力:河合世里子
出演:今村彩子(あやちゃん)、まあちゃん
空気を読みすぎて疲れてしまい、人と器用につき合うことができないまあちゃんは、大人になってからアスペルガー症候群(アスペ)と診断された。わたし(あやちゃん)は「大丈夫、わかりあえる」と思っていたれど、小さなことのすれ違いが積み重なっていく。二人の仲がギクシャクするたび、これは彼女がアスペだから? それとも、わたし自身の問題なの? いい人でいなくちゃと悶々とする。まあちゃんと友達でいるために、わたしは自分たちに向けてカメラを回しはじめた…はずが、たどりついた答えは「友達やめた。」?!
『Start Line』から4年。今村彩子監督は新たな葛藤と向きあった。上映会がきっかけで知り合ったアスペルガー症候群のまあちゃんとのやりとりを映画にした。友達って何? 普通ってどういうこと? コミュニケーションとはなに? 「まあちゃんと私」、ふたりの違いから生まれたすれ違いを映画にした。
ほっこりするような部分もあったけど、観ている途中から、だんだん心がひりひりしてきた。そして、画面の中のスマホの文字が読み取れず、話が途中で内容や進み具合がよくわからなくなってしまった。この映画に限らず、最近、スマホやパソコンでのメールなど、文字のやりとりを画面上に出すことが多いけど、その字が小さすぎて読み取れず、そういうシーンが出てくるとお手上げ状態。せめて、もう少し字が見える大きさや、画面の字を読み取る時間をもう少し多く取ってくれるといいのになと思ってしまう今日この頃。年をとってくると文字が読み取りにくくなっているのを実感(暁)。
今村監督に1時間お話を伺いました。今村監督は発話ができるので、手話通訳さんが私の側にいて手話で今村監督に伝えます。監督はゆっくりはっきり口を動かせば、相手の言葉も読み取れます。ときどき言葉を補うように監督の手が動いて(美しい)、それを私が読み取れたならいいなぁと思いました。動画サイトにたくさん手話の解説があるので、やってみよう。覚えたはしから忘れていくんだけれど(苦笑)。
頑固な二人(笑)のやりとりを観ていて、ああ自分はどっちかというとまあちゃんだなぁ。人見知りだったのが転校や引っ越しを何度もして、だんだん変わってきたのです。そうは思ってもらえませんが。相手にちょっとずつ歩み寄って、わからないところも含めて、二人が友達でいられればいいなと思いました。(白)
☆今村彩子監督インタビューはこちらです。
2019年/日本/カラー/DCP/84分
配給:Studio AYA
(C)2020 Studio AYA
http://studioaya-movie.com/tomoyame/
★2020年9月19日(土)より劇場公開とネット配信を同時スタート。
新宿K’s cinemaほか全国順次公開。
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