監督:英勉
原作:ADKエモーションズ
脚本:保坂大輔
撮影:川島周
音楽:主題歌はロックバンド「BREAKERZ」の「BARABARA」
出演:森崎ウィン(新田康介)、emma(ベラ)、堀田茜(新田歩美)、吉田奏佑(新田陽太)、六角精児(霧島拓)、清水尋也(篠田弘樹)、吉田凜音(綾瀬莉子)、桜田ひより(牧野沙織)
広告代理店に勤める新田は、かつての人気アニメ「妖怪人間ベム」の特集企画のため調査中、運よく幻の最終回のビデオテープを発見した。放送できなかったという衝撃の結末を知って狂いそうになる。そのころ百合丘ベラという物静かな女子が転校してきた。ミステリアスな彼女が来て以来、それまでのあやうい均衡が崩れ、不穏な空気が蔓延していく。一方、新田は妖怪人間に固執し、家族や会社で不可解な行動をとるようになった。
1968年に放送されたテレビアニメ「妖怪人間ベム」は、人間でも動物でもない“妖怪人間”であるベム、ベラ、ベロの3人が、いつの日か人間になりたいと望み、世の中にはびこる悪と対決する姿を描いたホラーアクション。これをリアルタイムで見て、主題歌も覚えています。いやはや。今回の映画の中ではベラが感情をこめずにクールに歌って、それが周りから浮いてemmaさんなかなか妖怪っぽいです。
ベラが人間界に登場したことで、新田を始め、人間たちが狂わされていくのがちょっと解せません。悪と戦う存在だったはずなのに、方向が違うような。そのわけが後で明らかになっていきます。壊れていく新田を演じる森崎ウィンさん、「自分と全く違うキャラをやってみたい、アクションも」と以前言っていたのがこれで叶いましたね。初の妻子持ち役で、パパぶりも見られます。
女子高校生主体の前日譚が、Amazonプライムほかで10話一挙配信されています。
1話、2話のみ無料限定公開中。こちら。
(白)
2019年/日本/カラー/シネスコ/110分
配給:DLE
(C)2020映画「妖怪人間ベラ」製作委員会
https://bela-movie.com/
★2020年9月11日(金)池袋HUMAX シネマズ、渋谷HUMAXシネマズほか全国順次公開
【森崎ウィン コメント】
長い間多くの方に愛された原作を、少し違う目線で覗いている今作。
歴史ある作品だからこそのプレッシャーはありました。人間の本性と向き合い、心の中に潜む妖怪を存分に出し切ったつもりです。是非、劇場で、少しクスッとしながら覗いて頂ければと思います。
【emma コメント】
<妖怪人間>という長い歴史ある作品の中で、今回この作品に自分がベラとして関われたことを大変嬉しく思っています。ホラーという怖さの中で、その枠に捉われず、人間模様や葛藤、闇が描かれており、時折少し笑える部分もあったり・・・。ジェットコースターのような急展開に、鑑賞後はきっと今までみなさまが想像していた妖怪人間を良い意味で裏切る形になるかと思います。そして、最後には<妖怪とは何か、人間とは何か>の答えが見つけられるのではないかと思います。この作品をみなさまに観てもらえる日をとても楽しみにしています。
【英勉監督 コメント】
『人間になんてなりたくない』というコンセプトで作って見たら、ぐるぐるで、目がバチバチして、グワーってくる体感チックな映画になりました。キモ楽しいです。笑うところも。
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