2020年09月05日

マイ・バッハ 不屈のピアニスト(原題:Joao, o Maestro)

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監督:脚本:マウロ・リマ
プロデューサー:ブルーノ・レザビシャス
撮影:パウロ・バイネル
出演:アレクサンドロ・ネロ(ジョアン成年)、ロドリゴ・パンドルフ(ジョアン青年)、ダヴィ・カンポロンゴ(ジョアン幼少)、カコ・シオークレフ(ピアノ教師)、フェルナンダ・ノーブル(最初の妻)、アリーン・モラエス(妻)

幼い頃からピアノが得意だったジョアンは、瞬く間にとその才能を伸ばし13歳でプロとなった。20歳でカーネギーホールでの演奏デビューを飾っり“20世紀最も偉大なバッハの奏者”として世界的に活躍するまでになる。
一流の演奏家として世界を飛び回っていたジョアンだったが、不慮の事故により右手の3本の指に障害を抱えてしまう。ピアニストとして生命線である指が動かせなくなった彼はリハビリに励み、再びピアニストして活動できるまでになる。ついに復帰を果たし自身の代名詞ともいえるバッハの全ピアノ曲収録という偉業に挑戦をしていたところ、さらなる不幸が襲いかかった。

ブラジルのピアニスト、ジョアン・カルロス・マルティンスの伝記映画。子ども時代、青年時代、成年時代と3人の俳優がジョアンを演じています。ピアノ演奏の場面も多く、どのシーンも本人が演奏しているように見えます。プレスには言及されていませんが、動きは本人のものでしょう。得意な楽器が何もない私など、どれを見てもははーっと感服するばかり。
最初の事故で指が動かなくなっても決して諦めず、リハビリに励んだジョアンですが、さらに何度もの試練がやってきます。たった一つでさえ、乗り越えられず屈服してしまいそうなのに。
重なる不幸にめげず、片手で、さらには握りこぶしで、と道を開いていくジョアンの姿が素晴らしい!誰もができることではありません。が、ちょっとのことで愚痴っちゃいられないと背筋がシャキン!!と伸びますよ。この偉業の一方なかなかのプレイボーイだった一面も描いていて、人間臭いところもあるのねとちょっと安心します。(白)


クリント・イーストウッドも映画化を考えたという。若くして世界的な活躍をしていたピアニストが2度の不幸に見舞われたにもかかわらず、その苦難を乗り越えて、音楽の道を切り開いていく。確かにクリント・イーストウッドが興味を示しそうな内容だ。プロデューサーであるブルーノ・レザビシャスはジョアン・カルロス・マルティンスが指揮を務めるコンサート会場で「この物語はブラジル人こそが映画化すべきだ」と直談判し、映像化にこぎつけた。
話を暗く、重いものにしたくなかったからだろうか。ものすごい苦労があったはずなのだが、いつもするりと乗り越えてしまう。またジョアンがいつの間にか結婚をしているなど、パーソナルな部分に説明不足を感じた。それはジョアン本人から音楽家としての功績などにフィーチャーしてほしいというリクエストがあって、脚本の方向性を修正したからのようだ。クリント・イーストウッドが作ったら、もっと人間ジョアン・カルロス・マルティンスが深く描かれたのかもしれない。
しかし、音楽家としての功績にスポットを当てたので、ジョアンがピアノを弾くシーンが多い。しかも、それはジョアン・カルロス・マルティンス本人が弾いたものを使っている。心地よいバッハのメロディーに酔いしれる2時間となった。(堀)


2017年/ブラジル/カラー/117分
配給:イオンエンターテイメント
http://my-bach.jp/
★2020年9月11日(金)ロードショー
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posted by shiraishi at 08:56| Comment(0) | ブラジル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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