2020年08月23日

Challenged  チャレンジド

シアター・イメージフォーラムにて8月22日(土)より公開!
ほかの上映情報
Challenged チャレンジド .jpg
(C)2020able映画製作委員会

監督;小栗謙一
製作総指揮:細川佳代子
音楽指揮:小林研一郎
太鼓指導:時勝矢一路
語り:栗原類
編集Zaxx
ラインプロデューサー:花井ひろみ
コーディネート:ー須本由紀子
出演
社会福祉法人 南高愛隣会、瑞宝太鼓、コバケンとその仲間たちオーケストラ、アーティピック、エザット、2017 ジャパン ✕ ナントプロジェク、劇団ランバ・ツァンバ、グルンデン協会
他、撮影地、出演者紹介 公式HPへ

チャレンジすること。それは、同じ世界を一緒に生きていくこと

知的障がいのある日本人の少年2人がアメリカの家庭にホームステイにいく姿を描いた『able/ エイブル』('01)を撮った小栗謙一監督の最新作。「チャレンジド」と呼ばれる知的障がいを持つ人たちを撮り続けてきた小栗謙一監督が世界各地でパワフルに活動するチャレンジドたちの日常を捉えたドキュメンタリー。
製作期間4年、総移動距離12万キロ。日本国内を始めフランス、ドイツ、スウェーデンと世界各地でパワフルに活動し社会参加を成し遂げているチャレンジドたち。ロードムービーのように旅するカメラが、自立への道を生きるチャレンジドたちの清々しい姿を写し出す。
見所は、小栗監督が2012年公開した作品『幸せの太鼓を響かせて〜INCLUSION〜』で彼らを撮影した後も8年間に渡り監督が成長を見守ってきた長崎の和太鼓演奏集団「瑞宝太鼓」の魂を揺さ振る太鼓をたたくパフォーマンス。チャレンジドたちで構成されているこのグループの練習風景、日常を追い、フランスのナント市で開催された文化交流芸術祭に参加し、現地で一大センセーションを巻き起こした感動のステージは圧巻で感動する。
そしてカメラはプロとして活躍するフランスのヒップホップ・グループ、「アーティピック」、ベルリンを拠点に演劇活動をしている「ランバ・ツァンバ」の活動を追い、自ら国会議員を目指すスウェーデンの障がいのある女性にも目を向ける。またユダヤ人のホロコーストより前からヒトラーの命令のもと密かに実行されていたナチス・ドイツによる障がいのある人々などへの殺戮の実態も綿密に取材。現代社会においてもなお残る"障がいのある者は、生きる価値がない"という間違った考え方の源流を考察している。
ナレーションは栗原類が担当している。

小栗監督は「チャレンジド」と呼ばれる知的障がいを持つ人たちを撮り続けてきた。『able/ エイブル』('01)から20年近くたち、障害者差別禁止法(2016年4月1日施行)ができ、「障害を理由とする差別の解消の推進」を国が対応しなくてはならなくなった今も、差別はなくならない。でも、このドキュメンタリーに出てくる「チャレンジド」たちは、自分で道を開いているのが心強い。この作品を見て、「瑞宝太鼓」のメンバーによる太鼓演奏をぜひ見てみたいと思った(暁)。

『Challenged チャレンジド』公式HP
https://dsystem.jp/challenged/
2020年製作/90分/日本
配給:ableの会

posted by akemi at 10:09| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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