2020年08月15日

テロルンとルンルン

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監督:宮川博至
脚本:川之上智子
撮影:亀井義紀
主題歌:日食なつこ「vapor」
エンディング曲:おとぎ話「少年少女」
出演:岡山天音(朝比奈類)、小野莉奈(上田瑠海)、川上麻衣子(朝比奈由梨)、西尾まり(上田陽子役)、橘 紗希(橘麻衣)、中川晴樹(智浩)

父親が花火の事故で亡くなった後、引きこもり続けている類、聴覚障害があり教室でも言葉が出ない瑠海。それぞれに鬱屈を抱えていますが、紙飛行機が縁で知り合います。窓越しにメモを書いたり渡したりだけのほのぼのした交流です。瑠海の母親は、娘を心配するあまり誤解して二人を引き離してしまいます。

背景の説明はほぼないまま、ストーリーが進み、ちょっとした台詞や動きで想像させています。これは役者さんに力がないと難しいですよね。ちゃんとそういう配役になっていて、少しの起伏で静かで切ない物語を動かしていきます。
こんなにいい俳優さんが出ていて、自主映画なのに予算は間に合ったのかと余計な心配。
CMディレクターとして活躍してきた宮川博至監督、出身地の広島を舞台に制作した初の中編作品です。中之島映画祭 グランプリほか各地の映画祭で受賞多数。(白)


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8/21(金)にアップリンク吉祥寺にて岡山天音さん、小野莉奈さんが登壇し、宮川博至監督もリモートにて参加した「初日舞台挨拶」の模様が宣伝さんから届きました。

―最初にシナリオを読んだ印象について

岡山「ストレートに美しい台本でほれぼれしました」

ー演技について

岡山「自宅に閉じこもっている類には、外界から受け取った情報がどう五感に響くのか考えながら演じました。五感を意識して演じるのはあまりない経験で、印象深かったです」

小野「あまり表情をつくらないで、自然なお芝居をするように心がけました。瑠海は人前でそんなに飾る子ではないので、現場で感じた気持ちをそのままに表現するのが良いと思いました」

ーオフの日は?

小野「おいしいものを食べたり、スタッフのみなさんとおしゃべりしたり。(撮影現場の)広島を満喫しました」

ー二人の印象について

宮川監督「岡山くんは魅力だらけ。テストの演技からカットをかけるのを忘れるくらい見入ってしまいました。小野さんは芝居の爆発力が本当にすごい。でもカメラが止まっている時は寝ているか食べているかで、そのギャップが魅力だと思います」(場内笑)

ー最後にひとこと

岡山「みなさんもそうだと思いますが、自粛期間中は他人と会わずにひとりぼっちで過ごしていました。そういったタイミングでの公開となります。この作品が、他人が自分の人生にどんな価値をもらたしていてくれたのか、考えるきっかけになればと思います」

小野「この舞台挨拶をずっと楽しみにしていました。作品がたくさんの方に広まることを願っています」

2018年/日本/カラー/49分
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
http://terrolun-and-lunlun.com/
https://twitter.com/terrolun_lunlun
★2020年8月14日(金)広島八丁座にて公開中。8月21日(金)よりアップリンク吉祥寺ほかにて公開
posted by shiraishi at 17:37| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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