監督:大林宣彦
脚本:大林宣彦、内藤忠司、小中和哉
撮影:三本木久城
音楽:山下康介
出演:厚木拓郎(馬場毬男)、細山田隆人(鳥鳳介)、細田善彦(団 茂)、吉田 玲(希子)、成海璃子(斉藤一美)、山崎紘菜(芳山和子)、常盤貴子(橘百合子)ほか
尾道の海辺にある唯一の映画館「瀬戸内キネマ」が閉館となる。あいにくの荒天にも関わらず、別れを惜しむ人たちが集まった。最終日のプログラムは「日本の戦争映画大特集」のオールナイト上映。映画が始まると、突然稲妻が走り観客の毬男、鳳介、茂の3人が映画の中へとタイムリープしてしまった。乱世の幕末、戊辰戦争、日中戦争、太平洋戦争と戦火の映画の中に放り込まれ、健気に生きるヒロインたちと出会う。
大林監督20年ぶりの尾道が舞台の作品です。2019年秋の東京国際映画祭で上映され、大林監督が大勢の出演者たちに囲まれて車椅子で登壇しました。あと30年でも300年でも生きて映画を作りたいと語っていた監督でしたが、劇場公開を前に2020年4月10日に亡くなられ(享年82)本作が遺作となりました。
映画2本分の長さのこの作品には映画を愛する”大林映画学校の校長先生”のもとに生徒たち(!)が、書ききれないほど集まりました。各時代に配されて、それぞれの戦場で諦めることなく生きています。監督が繰り返し伝えてきた戦争の理不尽さ、平和の大切さが、どのエピソードにも込められていました。戦争を知る最後の世代から、戦争を知らない若い人たちに手渡していきたいという想いをひしひしと感じます。どうか受け取って。
(白)
2019年/日本/カラー/シネスコ/179分
配給:アスミック・エース
(C)2020「海辺の映画館 キネマの玉手箱」製作委員会/PSC
://umibenoeigakan.jp/
公式サイト:https://umibenoeigakan.jp
公式twitter:https://twitter.com/umibenoeigakan
★2020年7月31日(金)TOHOシネマズ シャンテ他全国公開!
☆「活弁シネマ倶楽部」100回記念!大林宣彦監督最新作『海辺の映画館ーキネマの玉手箱』を樋口尚文監督と長久允監督が語る!!
長久允監督、樋口尚文監督、MC:森直人
2時間近くのトークです。たっぷりお楽しみください。こちらです。
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