2020年06月04日

デッド・ドント・ダイ 原題:THE DEAD DON’T DIE

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監督・脚本:ジム・ジャームッシュ
製作:ジョシュア・アストラカン
製作・音楽:カーター・ローガン
撮影監督:フレデリック・エルムズ
美術:アレックス・ディジェルランド
衣装:キャサリン・ジョージ
メイクアップ:ジュディ・チン
出演: ビル・マーレイ 、アダム・ドライヴァー、ティルダ・スウィントン、クロエ・セヴィニー、スティーヴ・ブシェミ、ダニー・グローヴァー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、ロージー・ペレス、イギー・ポップ、セレーナ・ゴメス、トム・ウェイツ、RZA

ロバートソン署長(ビル・マーレイ)、ピーターソン巡査(アダム・ドライヴァー)、モリソン巡査(クロエ・セヴィニー)が見守るのどかな田舎町センターヴィルで、死者が墓場から次々とよみがえる。ゾンビは生前の活動に引き寄せられるように町をさまよい、時間を追うごとに増殖していた。三人の警察官や葬儀屋のゼルダ(ティルダ・スウィントン)、住民たちは、生き残りを懸けてゾンビの大群に立ち向かう。

『パターソン』から3年ぶりの新作はゾンビコメディ。だが、そこはジャームッシュらしくスプラッターでも血ドバ~!でもなく、長閑で飄々とした味わいに仕上がっている。ゾンビたちが生前の嗜好を残す点が面白い。イギーポップ(怪演!)は、コーヒーゾンビ。ギターゾンビやWiFiゾンビ、ブルートゥースゾンビ、ファッションチェックをするゾンビまで!
米国の平和な田舎町に湧き出たゾンビらをアダム・ドライバー扮する警官がライトセーバーならぬナタでバッサバッサと斬り捨てる。、『スター・ウォーズ』ネタも用意されているので、お見逃しないように。

日本刀捌きがあまりにもカッコいい葬儀屋のティルダ・スウィントンは、『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』でも吸血鬼を演じ、ジャームッシュとの相性は良いようだ。事実、ティルダ・スウィントンはジャームッシュがゾンビ映画を撮ることを予感していたという。
ジャームッシュは、ゾンビ映画の元祖ジョージ・A・ロメロ監督を崇拝しており、映画製作を始めたときからゾンビ映画を撮る構想を練っていたと語っている。
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』の公開時から観続けてきたジャームッシュ。ジャームッシュらしいゆる~い間合いと切口を見せてくれた本作を観て、なぜか”母親”のような安心感を抱いた(笑) (幸)


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製作:スウェーデン/アメリカ/2019/104分/ アメリカンビスタサイズ/カラー/5.1ch
提供:バップ
提供・配給ロングライド
Credit : Abbot Genser / Focus Features (C) 2019 Image Eleven Productions, Inc. (C) 2019 Image Eleven Productions, Inc. All Rights Reserved.
公式サイト:https://longride.jp/the-dead-dont-die/
★TOHOシネマズ日比谷ほかにて2020年6月5日(金)公開★


posted by yukie at 12:10| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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