監督:佐々木美佳
撮影:林健二
録音・編集:辻井潔
整音:渡辺丈彦
構成・プロデューサー:大澤一生
ベンガル語翻訳:スディップ・シンハ、佐々木美佳
タゴール・ソング翻訳: 奥田由香
英語翻訳:細谷由依子
出演:オミテーシュ・ショルカール、ブリタ・チャタルジー、オノンナ・ボッタチャルジー、ナィーム・イスラム・ノヨン、ハルン・アル・ラシッド、レズワナ・チョウドリ・ボンナ、クナル・ビッシャシュ、シュボスリシュ・ロエ、ニザーム・ラビ、ラカン・ダース・バウル、スシル・クマール・チャタルジー、リアズ・フセイン、鈴木タリタ
ラビンドラナート・タゴール(1861-1941)
非ヨーロッパ語圏で初めてノーベル文学賞を受賞したインド、ベンガルの詩人。
だが、「インドの神秘詩人」というのは、タゴールの一側面でしかない。
タゴールは、小説家、劇作家、音楽家、画家として業績を残し、さらに教育者や社会活動家としても実践をして来た人物だ。
本作では、多岐にわたるタゴールの業績の中から、自身が書いた詩に自ら曲をつけた二千曲以上にものぼる「タゴール・ソング」と総称される歌に焦点を当て、今なおベンガルの人たちに愛されているタゴール・ソングの魅力をたどる旅に誘う。
本作を作った佐々木美佳さん(写真左)は、26歳。東京外国語大学ヒンディー語科卒。在学中にベンガル語も学び、タゴールの歌に魅せられ、この魅力を研究論文ではなく、音と映像で伝えたいと映画を作ることを決意。映画作りの難しさも知らないままに飛び込んでしまったと語っていましたが、逆に型にはまらない自由な発想で作られた映画には、100年経っても色あせないタゴール・ソングの魅力が溢れています。
私自身、タゴールのことは、やはりノーベル文学賞を受賞したベンガルの詩人という認識でした。かつて軽井沢の丘の上の公園で、タゴールが訪れたことがあるとの石碑を見て、日本とも関係の深い人だったのだと思ったのですが、何をしに日本を訪れたのかも映画で判明しました。
なにより驚いたのは、インドの国歌もバングラデシュの国歌もタゴールの作詞作曲したものということでした。無知でお恥ずかしい・・・ そんな私の為のように、レクチャー付の先行上映が行われます。ぜひお出かけください♪(咲)
★下記のレクチャー付先行上映は、残念ながら中止になりました。
◆『タゴール・ソングス』レクチャー付先行上映
3月28日(土)~4月3日(金) 連日20:50~
劇場:ポレポレ東中野
*上映後ゲスト*
3/28(土)「タゴールとタゴール・ソングの魅力を語る」/佐々木美佳 (監督)
3/29(日)「タゴールの詩の世界 - 詩を翻訳するということ」/工藤順 (ロシア語翻訳労働者) × 佐々木美佳 (監督)
3/30(月)「日本におけるタゴール受容の歴史」/新田杏奈 (タゴール研究者) × 佐々木美佳 (監督)
3/31(火)「映画としてのタゴール・ソングス」/新谷和輝 (映画評論) × 佐々木美佳 (監督)
4/1(水)「タゴール・ソングとインドポピュラー音楽」/軽刈田凡平 (インド音楽ブロガー) × 佐々木美佳 (監督)
4/2(木)「ベンガル料理の現在位置」/田嶋章博(東洋経済オンライン『カレー経済圏』ライター) × 佐々木美佳 (監督)
4/3(金)「タゴールを日本語に翻訳した人々」/新田杏奈 (タゴール研究者) × 佐々木美佳 (監督)
★佐々木美佳監督の母校、東京外国語大学によるインタビュー
http://wp.tufs.ac.jp/tufstoday/alumni/20052001/
2019年/日本/105分/ベンガル語、英語/カラー/DCP/ドキュメンタリー
助成 文化庁文化芸術振興費補助金
宣伝:contrail
製作・配給:ノンデライコ
公式サイト:http://tagore-songs.com/
★2020年
☆公開が延期になりました。6月1日公開予定
★「仮設の映画館」で5/12(火)12:00~より上映予定
参加にあたっての佐々木監督の思いはこちらでどうぞ!
https://note.com/sarasasaki/n/n946d44dbcdf8