監督:スジート
出演:プラバース(『バーフバリ』シリーズ)、シュラッダー・カプール、マンディラ・ベーディー、ニール・ニティン・ムケーシュ、ジャッキー・シュロフ、チャンキー・パーンデー
ムンバイ、下町の朝。集合住宅で鳴り響く一発の銃声を合図に起こる宝石店窃盗事件。実行犯は皆逮捕されるが、黒幕を誰も知らない。ムンバイ警察署幹部は、凄腕のアショーク(プラバース)を覆面捜査官に任命する。
この事件の3週間前、ロイ(ジャッキー・シュロフ)という事業家が暗殺される。かつてボンベイ(現ムンバイ)の暗黒街の顔役だったが、抗争に破れ、20年前にインドから遠く離れた近未来的な犯罪都市ワージーに逃れた男。ロイは金や石油の裏取引で組織を発展させ、ワージーを仕切るプルドヴィラージ(ティーヌー・アーナンド)から後継者に指名されるまでになった。だが、後継者になれなかったプルドヴィラージの息子デーヴラージ(チャンキー・パーンデー)との抗争を恐れ、ロイは独自にロイ・グループとしてインド政府からも優遇措置を受け事業を展開していたのだ。
ロイ一家が密かに育てていた一人息子ヴィシュワク(アルン・ヴィジャイ)は、資産2兆ルピー(約3兆5500万円)を保管した金庫のカギとなるブラックボックスがムンバイにあると明かす。秘書のカルキ(マンディラ・ベーディー)がムンバイに赴く。
このことを知ったアショークは、女性刑事アムリタ(シュラッダー・カプール)を相棒にして、特命チームを指揮し、ブラックボックスを市警が入手すれば犯罪組織のムンバイ進出を阻止できると奔走する・・・
冒頭の宝石店窃盗事件から、近未来都市ワージーの犯罪組織の抗争、ムンバイでの暗殺事件・・・と、めまぐるしく物語が転回してクラクラ。しかも登場人物が似たような顔つきの人が多くて、前半はなんだか訳のわからないうちに過ぎていきました。後半、女性刑事のアムリタと、秘書のカルキの二人の女性が、美しくてカッコいいなぁ~と見とれているうちに、話の筋は、まぁどうでもいいっか~と楽しむことに。
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私がこれまでに観たテルグ映画で現代を舞台にしたものは、それほど多くありませんが、いずれもちょっと暴力的で泥臭い印象でした。本作は、ワージーという近未来都市も出てくるだけあって、おしゃれな面も。インド映画に欠かせない歌って踊ってのシーンも垢抜けてます。踊る水着の美女たちに札びらが舞う場面には、呆気にとられましたが・・・
『バーフバリ』シリーズでプラバースが好きになった方には、アクションだけでなく楽しめる場面がたくさん!
私は謎の男を演じたニール・ニティン・ムケーシュが気になりました。ほかの男性と雰囲気が違うから目に止まったのかも! (咲)
「バーフバリ」シリーズで主人公バーフバリを演じて一躍有名になったプラバースが主演するということでインド映画ファン以外からも注目を集めている。スジート監督はその期待に十分応えてくれる作品に仕上げてくれた。とにかく展開がゴージャス! 銃撃戦や肉弾戦だけでなく、カーアクション、アベンジャーズかと思うような空中戦が次々と繰り広げられる。登場人物が多いので、最初のうちは人間関係を理解するのがちょっと難しいのだが、とりあえず見ていて楽しいので大丈夫。冒頭の強盗事件も多数の協力者たちは犯罪の意識はなく、その行為も罪に問えるようなことではない。それがジグソーパズルのように組み合わされて、とんでもない事件となる。そのカラクリを説明するシーンはピタゴラスイッチ的な展開で見ていてワクワクしてくるだろう。そして、ラストが近づいて、様々な伏線が一気に回収されるとすべてがすとんと理解できるから不思議。
ヒロイン役のシュラッダー・カプールは4月24日公開の『きっと、またあえる』でもヒロインを演じる若手の注目女優。名前を覚えておくといいかもしれない。(堀)
2019年/インド/テルグ語/5.1ch/2時間49分
配給:ツイン
公式サイト:https://saaho.jp/
★2020年3月27日(金)全国ロードショー
2019年/インド/テルグ語/5.1ch/2時間49分
配給:ツイン
公式サイト:https://saaho.jp/
★2020年3月27日(金)全国ロードショー