2020年03月10日

カゾクデッサン

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監督・脚本:今井文寛
撮影・編集:中澤正行
音楽:蓑田峻平
出演:水橋研二(水元剛太)、瀧内公美(坂口美里)、大友一生(池山光貴)、中村映里子(池山貴美)、大西信満(池山義治)、SHIN(木田晃)、萩原護(馬渕道隆)

元ヤクザの剛太はバツイチ。今は足を洗って恋人・美里のバーで働いている。ある日、中学生の男の子がやってきた。別れた妻・貴美の息子の池山光貴だった。交通事故で意識の戻らない母に会って声をかけてほしい、という。逡巡する剛太を美里は送り出すが、病院で剛太が声をかけても貴美の反応はない。剛太を快く思わない光貴の父親は、2度と会うなと息子に釘を刺す。光貴は父親と正反対の剛太が気になっていく。

剛太には忘れられない過去がありますが、正面から向き合えません。不器用に酒に酔うことでごまかしています。しかし、元妻の息子がやってきたことで、逃げられなくなります。実は生真面目なのにいい加減を装っている剛太、美里や貴美の手のひらから飛び出せない孫悟空に見えました。ワルそうな男に憧れてしまう光貴も、暴力がなんの解決にもならないことを学んでいきます。
どんな形であれ、互いに思いあえば家族、帰りたいと思うところが家じゃないかな、と思います。
初の長編作品を送り出した今井文寛監督にお話を伺いました。インタビュー記事はこちらです。(白)


交通事故に遭い意識が戻らない女性の息子が元夫を訪ねてくる。この男が父ではないか。大人の事情と子供の知りたい気持ちが交錯する。DNAが決めるのは生物的な親でしかない。愛しむ気持ちがあってこそ、親なのではないだろうか。家族は作っていくものなのだと伝わってきた。主演の水橋研二は渋川清彦タイプの俳優になりそうな気がする。‬(堀)

2019年/日本/カラー/98分
(C)「カゾクデッサン」製作委員会
http://kazokudessin.com/
★2020年3月21日(土)より新宿K'sシネマほか全国順次ロードショー
*4月8日から5月6日まで新宿K'sシネマが休館となりました。再開については劇場HPをご確認ください。
posted by shiraishi at 22:23| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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