2020年03月08日
コロンバス 原題: COLUMBUS
監督・脚本・編集:コゴナダ
撮影:エリシャ・クリスチャン
美術:アドリアーン・ハルスタ
衣装:エミリー・モラン
音楽:ハンモック
出演:ジョン・チョー、ヘイリー・ルー・リチャードソン、ロリー・カルキン、パーカー・ポージー、ミシェル・フォーブス
米国インディアナ州コロンバス。
ここは、モダニズム建築の宝庫。
韓国系アメリカ人のジンは、高名な建築学者の父が講演ツアー中にコロンバスで倒れ、看病のために滞在することになる。ジンは、地元の図書館で働くケイシーという女性と出会う。コロンバスの建築に詳しいケイシーに案内され、町を巡る日々。ジンは父との確執があって建築に対して複雑な思いを抱えていて、モダニズム建築の町コロンバスを早く立ち去りたい。一方、ケイシーは薬物依存症の母の介護でこの町を離れることができない。二人の思いが交錯する・・・
ル・コルビュジエに代表されるモダニズム建築は、1920年代に機能主義の建築として成立。本作の舞台コロンバスには、エーロ・サーリネンによるミラー邸やノース・クリスチャン教会の他、IMペイ、リチャード・マイヤー、ジェームス・ポルシェックなどの代表作が存在します。物語はそれらの建物を巡りながら進み、まさにモダニズム建築は第二の主人公。 私にとって、モダニズム建築はちょっと無機質であまり心地いいものじゃないなという印象。
一方で、監督は小津安二郎監督映画に欠かせない脚本家の野田高悟に因んでコゴナダと名乗る韓国系アメリカ人。静かに進む映画からは、小津監督への思いが満ち溢れています。無愛想な建物が優しく思えるほど! (咲)
2017年/アメリカ/カラー/103分/英語・韓国語/DCP
配給::ブロードウェイ
©2016 BY JIN AND CASEY LLC ALL RIGHTS RESERVED
公式サイト:http://columbus.net-broadway.com/
★2020年3月14日(土)シアター・ イメージフォーラムほか全国順次公開
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