監督:村橋直樹
出演:山本耕史、斉藤由貴、寺脇康文、後藤ひろひと、吉田靖直(トリプルファイヤー)
萩野谷幸三、64歳。普段は歯科技工士として黙々と働きながら、男手ひとつで息子を育てた実直な男。だが実は、彼にはひそやかな情熱がある。それは、自身がエキストラとして、様々な映画やドラマに出演すること。彼が所属している地元のエキストラ事務所「ラーク」には、
他にも実に様々な人間が集まっている。そんなある日、萩野谷に密着するドキュメンタリー番組のカメラが、様々な真実をとらえ始め、ある一つの事件を露呈させる。映像に映り込む”何か”が、ある事件の大きな鍵を握ることに・・・。
エキストラに興味があって、エキストラの会社?のメルマガを読んでいます。あちこちでいろんな作品が作られています。この作品で撮影の裏側をよっく見せてもらって、自分は“待ち”が苦手で、行列も(時間がもったいなくて)できない人間なので絶対にやれないとわかりました。エキストラは口外厳禁、潜入取材もダメですし。この作品で体験したつもりになって楽しみました。それにしても映画は見えないところにたっくさんの人が関わっているのですね。いつも楽しませていただいています。最敬礼。(白)
初老の歯科技工士が息子に仕事を譲り、エキストラとして充実した日々を送っている姿を描いたドキュメンタリーかと思ったら…。
山本耕史、寺脇康文、斉藤由貴が本人の役で出演し、「こんなことしちゃっていいの?」と心配になるくらいイメージを覆す言動を繰り広げる。彼らの今後が心配になって、ハラハラするが、モキュメンタリー(フェイク・ドキュメンタリー)とわかった途端に心配は笑いに転換する。
主人公を含め、普通の人をこれだけ普通に演じられるとは! 一般人を演じた役者の巧みな演技力に驚く。(堀)
知人の映画好きの男性で、非正規労働をしながら、エキストラ出演に勤しんでいる人がいます。「この映画の、この場面に一瞬だけ出ます」などというお知らせをいただいたりします。自分にしかわからないような出演部分も、映画に関わったという満足感でエキストラを続けているのだなぁ~と、本作を観てつくづく思いました。
それにしても、この映画にはまんまと騙されました! (咲)
2019年/日本/カラー/89分
配給:吉本興業
(C)2019 吉本興業株式会社
https://extro.official-movie.com/
★2020年3月13日(金)ロードショー
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