監督:成島出
原作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ(太宰治「グッド・バイ」より)
脚本:奥寺佐渡子
撮影:相馬大輔
音楽:安川午朗
出演:大泉洋(田島周二)、小池栄子(永井キヌ子)、水川あさみ(大櫛加代)、橋本愛(水原ケイ子)、緒川たまき(青木保子)、木村多江(田島静江)、濱田岳(清川信彦)、松重豊(漆山連行)
日本が敗戦から立ち上がりつつあったころ。文芸誌編集長の田島周二は、妻子がありながらその優柔不断さと憎めない性格から女にはめっぽうモテる。気づけ金も時間も削られる愛人があちらこちらに。妻に詰問されないうちに、愛人たちと別れねばとようやく心を決めた。小説家の漆山の勧めにのり、彼女たちと手を切る計画を立てる。田島と違って押しが強く、金にがめつい担ぎ屋のキヌ子に「嘘(にせ)の妻」になってもらうことにした。大食いで口の悪いキヌ子は、実は磨けば光るイイ女だったのだ!これで誰も文句なく引き下がるに違いない。田島とキヌ子の愛人訪問が始まった。
原作の原作「グッド・バイ」を読んでいません。ダメ男なのになぜかモテるという太宰治がまず苦手。この作品の田島も太宰の分身のようですが、コメディタッチなので面白く観ました。キヌ子の小池栄子さんがまず魅力たっぷり、出てくる愛人役の女優陣も色とりどりで、なぜこの人たちが田島に惹かれるのだ?と疑問頻出です(大泉さんごめんなさい)。
愛人たちと対峙するキヌ子がかっこいいのに引きかえ、田島ときたら未練たらたら。ハリセンがあったら叩きたいくらいです。脇をささえる濱田岳さん松重豊さんも女優さんたちにしてやられているし、男性は居心地よくないでしょうが、女性は結構溜飲が下がります。女が強いほうが世界は平和。(白)
2019年/日本/カラー/シネスコ/106分
配給:キノフィルムズ
(C)2019「グッドバイ」フィルムパートナーズ
http://good-bye-movie.jp/
★2020年2月14日(金)ロードショー
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