2020年01月26日
前田建設ファンタジー営業部
監督:英勉(はなぶさつとむ)
原作:前田建設工業株式会社『前田建設ファンタジー営業部1「マジンガーZ」地下格納庫編』(幻冬舎文庫)
脚本:上田誠
音楽:坂本英城
出演:高杉真宙(ドイ)、上地雄輔(ベッショ)、岸井ゆきの(エモト)、本多力(チカダ)、町田啓太(ヤマダ)、六角精児(フワ)、小木博明(アサガワ)
2003年。前田建設工業の広報グループで働くドイは、働くことに情熱を見出せず、粛々と日々を送っていた。ある日リーダーのアサガワが「マジンガーZの格納庫が作れるか?」と唐突な質問をする。冗談だろうと適当な返事をすると、同僚のベッショやエモト、チカダがそれぞれの見解を述べ始めた。特にアニメおたくのチカダの熱さは半端ない。あれよあれよというまに、これが一大プロジェクトになっていくとは。
前田建設工業株式会社は実在の会社です。ファンタジー営業部が発足し、そのプロジェクトを細部まできちんと積算し、ウェブで公開していったのも実際にあったこと。社是の「誠実・意欲・技術」がそのまま可視化されたような映画です。
アニメの「マジンガーZ」は放送当時見ていて主題歌も覚えていますが、格納庫については記憶がありません。その格納庫が建設可能かどうかを、こんなに大真面目に検討していた人たちがいたことをこの作品で初めて知りました。この取り組みに専門家たちが、多大な協力を惜しまなかったこと、その後も数々のプロジェクトを手がけていったことにすっかり感心。こんなに頭の柔らかいプロフェッショナルたちが業界には存在するのですね。政治の世界にもいてほしいです。
はかない希みはさておき、初めはふふんという態度だったドイが机から離れて、様々な現場の専門家たちに出会って変化していく様子が見どころです。掘削と土質の専門家・ヤマダの純情なおたくっぷりに、エモトならずとも胸キュンです。しかし町田啓太くん限定かも。(白)
現在も更新され続けている「前田建設ファンタジー営業部」
☆撮影日記もあります
http://www.maeda.co.jp/fantasy/index.html
2019年/日本/カラー/シネスコ/115分
配給:バンダイナムコアーツ=東京テアトル
(C)前田建設/Team F (C)ダイナミック企画・東映アニメーション
https://maeda-f-movie.com/
★2020年1月31日(金)ロードショー
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