監督:権野元
脚本:江良至
撮影:葛井孝洋
音楽:遠藤浩二
主題歌:長渕剛
出演:長渕剛(川崎信吾)、飯島直子(美沙希)、山口まゆ(柑奈)、瑛太(河井高史)、広末涼子(池田芽衣)、潤浩(池田龍生)
大工の棟梁信吾は腕も良ければ気もいい、人情にあつい男。そんな夫をしっかり者の妻美沙希が支え、一人娘の柑奈は熱すぎる父親をクールに見つめている。保険会社の営業ウーマンの池田芽衣に出会った信吾は、彼女が女手一つで息子の龍生を育てていると知ると放っておけなくなった。父親を知らない龍生を「俺が男にしてやる!」と肩入れし始める。一番弟子の高史は自分の家庭そっちのけの棟梁に、思わず口出しするが全く意に介さない。そんなときに龍生の父親だと名乗る男が現れた。
この棟梁のキャラはまんま長渕さんでは?と思うほど似合いでした。家まで建てようというのはやりすぎだろ、と思いますが。これと思うと突っ走ってしまうのは、薩摩の「ぼっけもん」気質であるのでしょうか?あ、映画では江戸っ子なのかしら。観終わってほっこりする人情ドラマ。
長髪で弾き語りをしていた長渕さんを知っている世代なので、ヒット曲「巡恋歌」や「順子」の歌詞がいまだに浮かびます。ドラマ「家族ゲーム」も見ていたので、共演した志穂美悦子さんと結婚したときは納得でした。アクションファンには女神の悦ちゃんの出演作がもっと観たかったので、もったいない気もした…けれども、やんちゃな長渕さんを内助の功で支えてきたことに拍手。ますます映画のキャラがかぶります。映画のキックオフイベントでライブを観たときのスタッフ日記はこちら。(白)
2019年にデビュー40年を迎える長渕剛が20年ぶりに主演。困った人を放っておけない大工の棟梁が好みのタイプのシングルマザー親子のために一肌脱ぐ話です。
長渕剛ってこんなにマッチョだとは思ってもみませんでした。ムキムキの体をスクリーンにばーんと晒す。そのたくましさがまさしく親分肌の棟梁。妻と高校生の娘を足に載せてぎったんばったん(と子どもが小さい時にわが家では呼んでいました)ができるなんて!
そんな長渕剛が演じる棟梁の信吾はきれいな女性には目がなくて、ついついいいところを見せようとしてしまう。器が大きいんだか、小さいんだかわかりません。有無を言わせない強引な行動に子どもたちは腹を立てつつ、母の取り成しで何とか仲直り。飯島直子が演じた妻の美沙希の方がいろんな意味で人間として大きい気がします。「半端なことをするんじゃないよ」と夫を叱咤する姿は同性から見てもカッコいい!自分の夫が信吾みたいな人物だったら…。私にはとても支えきれません。
広末涼子は最近、すっかりお母さん役が板についてきました。今回もシングルマザーでがんばっています。(堀)
2019年/日本/カラー/シネスコ/123分
配給:REGENTS
(C)2019映画「太陽の家」製作委員会
https://taiyonoie-movie.jp/
★2020年1月17日(金)全国公開
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