2019年12月22日
燃えよスーリヤ!! 原題:Mard Ko Dard Nahi Hota
監督: ヴァーサン・バーラー
出演: アビマニュ・ダサーニー、ラーディカ―・マダン、グルシャン・デーヴァイヤー、マヘーシュ・マーンジュレーカル
スーリヤは生まれつき痛みを感じない特異な体質。そのため、いじめっ子たちの標的にされていた。彼を守ってくれるのは幼なじみの女の子スプリだけだ。そんなスーリヤに、祖父はたくさんのアクション映画のVHSを渡す。スーリヤはその中で、「空手マン」と呼ばれる片足の男マニの“百人組手”の映像に衝撃を受け、カンフーマスターになることを誓う。
大人になったスーリヤは、カンフーの特訓を積み、痛み知らずの身体を武器に、街の悪党たちと日々戦っていた。そんなある日、チンピラたちに誘拐されそうになる女性を助けようとしたところに、幼い日に離ればなれになってしまったスプリが現われる。彼女は空手マンに弟子入りし、道場を経営していた。伝説の空手マン・マニに会えたスーリヤ。しかし、彼から、双子の弟ジミーが街を牛耳る悪党になってしまい、大切な師匠の形見を奪われ、スプリも危険にさらされていると聞く。スーリヤは空手マンと愛するスプリのため、悪の組織に立ち向かう・・・
なんとも泥臭くおどろおどろしいポスターに、ちょっと引いてしまったのですが、思いのほかスタイリッシュな作風。スローモーションや静止画、はたまた早送りと映像に工夫を凝らしています。香港映画の影響を受けたそうですが、模倣ではなく独自のスタイル。くどそうだと毛嫌いしないで、まずは観てください。なかなか心温まる物語です。
思えば、『燃えよスーリヤ!!』の邦題は、ブルース・リー主演の名作『燃えよドラゴン』(1973) からきているのですね。(原題は、痛みを感じない男) 私が引いてしまったポスターも『燃えよドラゴン』のポスターのパクリ(いやいや、オマージュ!)だったとわかりました。 松岡環さんのアジア映画巡礼に詳しく出ていますので、ぜひご覧ください。(咲)
監督はブルース・リーのファンであり、それ以上にアクションが好きで好きでたまらないよう。主人公は古いDVDでアクションを独習するが、映し出される作品から監督の好みが伝わってきた。
ハイスピードカメラで撮影したスローモーションを多用し、アクションを細やかに見せる。ヒロインは小柄ながら、しなやかな動きで男性と互角に戦う。見ていて惚れ惚れ!主人公よりカッコいいかも。(堀)
2018年/インド/カラー/アメリカンビスタ/ヒンディー語・英語/138分
配給:ショウゲート
公式サイト:http://moeyo-surya.jp/
★2019年12月27日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
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