2019年10月06日

ブルーアワーにぶっ飛ばす

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監督・脚本:箱田優子
撮影:近藤龍人
音楽:池永正二
出演:夏帆(砂田夕佳)、シム・ウンギョン(清浦あさ美)、渡辺大知(玉田篤)、黒田大輔(砂田澄夫)、ユースケ・サンタマリア(冨樫晃)、でんでん(砂田浩一)、南果歩(砂田俊子)

CMディレクターの砂田夕佳30歳、茨城出身、東京在住。多忙だけれど、仕事は順調、夫も優しいのに、夕佳の心の中は荒んでいる。今は酒も楽しくなく、飲んでも悪酔いするだけ。故郷の祖母が入院したため、気は進まないが見舞いに行くことになった。親友の清浦あさ美は天真爛漫で屈託がない。のりの良いあさ美の運転する車で大嫌いな故郷へ向かう。久しぶりに帰った実家では、両親は年を取り、兄は引きこもったまま。これまで逃げていた故郷や昔の自分と向き合わねばならなくなった。

きばいやんせ!私』で、不倫でバッシングを受けた女子アナを演じていた夏帆さん、今度はさらに不機嫌顔のCMディレクター役です。そんな夕佳があさ美と話すときだけは肩の力が抜けます。『新聞記者』では終始硬く厳しい表情をしていたシム・ウンギョンが笑顔満開のあさ美役。どこかよそから来た感じが、このちょっと不思議な役にすっきりとはまっていました。
なんにもない故郷からなんでもある東京に出てきて、頑張って仕事に打ち込んでいるのに、だんだん心が乾いていくのは何でだろう?誰かが悪いのか?自分なのか?どうしたらいいのかわからず辛い人は、劇場で夕佳とあさ美と一緒に、ブルーアワーの中疾走してみてはいかがでしょう?(白)


やりがいのある仕事、理解ある夫、適度な距離感のセフレ。一見幸せそうな主人公だが、実情はどうなのだろうか。 一筋縄ではいかない実家の家族も人物像をしっかり作り、主人公のこれまでの生活が見えてくる。今の主人公はなるべくしてなった感。カッコ悪い自分を受け入れた先にある幸せも意外にいいものだ。

母親役の南果歩が素晴らしい! 怠そうに家事を放棄し、足を開いて立つ。後ろ姿の佇まいはダサいおばさんそのもの。リアリティが半端ない。そんな母親たちがいる故郷を離れることが寂しくないのが寂しいと叫ぶ気持ちに思いっきり共感した。(堀)


2018年/日本/カラー/シネスコ/92分
配給:ビターズ・エンド
(c)2019「ブルーアワーにぶっ飛ばす」製作委員会
http://blue-hour.jp/
★2019年10月11日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 16:41| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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