2019年09月08日
みとりし
監督・脚本:白羽弥仁
原案:『私は、看取り士。』柴田久美子著(佼成出版社刊)
出演:榎木孝明、村上穂乃佳、高崎翔太、斉藤暁、大方斐紗子、堀田眞三、片桐夕子、石濱朗、仁科貴、みかん、西沢仁太、藤重政孝、杉本有美、松永渚、大地泰仁、白石糸、川下大洋、河合美智子、つみきみほ、金山一彦、宇梶剛士、櫻井淳子
定年間近のビジネスマン柴久生は交通事故で娘を亡くし、家族とも離散。喪失感から踏切に飛び込もうとした時、「生きろ」の声を聞く。それは、亡くなった友人・川島の声だった。川島の墓参りに行き、川島の最期に立ち会ったという女性に出会い、看取り士という聞き慣れない職業を知る。余命告知を受けた人が安らかに旅立てるよう手助けする仕事に柴は興味を持つ。
5年後、柴は備中高梁の町の小さな看取りステーションで、地元の病院と連携しながら、最期の時を迎える患者たちを温かく看取っていた。そんなある日、23歳の新人見取り士・高村みのりが着任する。9歳の時に母を亡くしたことから、看取り士を志したみのりを、柴は優しく支えながら指導する・・・
人生の最期を温かく支える「看取り士」という仕事。
本作は、長年、看取り活動を続け、現在、「一般社団法人 日本看取り士会」代表理事を務める柴田久美子さんの「看取り士」のことを世に知らしめたいという思いが結実した映画。
10数年前、隠岐・知夫里島で看取り活動をしている柴田久美子さんに出会った榎木孝明さん。いつか映画化する折には、榎木さんに主役を演じてほしいという柴田さんの希望も実現。
映画を観る前には、「看取り士」は独居老人の最期を看取る役割を担う人というイメージを持っていた。実は、余命宣告を受けた本人と、その家族の両方のケアをする人だと知った。死は誰しもに訪れるとわかっていても、つい自分にはまだ先のことと思っている。企画に携わり、主役を務めた榎木孝明さんにお話を伺い、「死を意識すれば、今何をすればいいか明確になる」という言葉に、はっとさせられた。どれだけ残されているかわからない日々。一日一日大事に過ごしたい。(咲)
本作のタイトルを漢字で書くと「看取り士」となる。初めて聞く仕事でも、漢字から何となく仕事内容を察することができるのではないだろうか。
まず、榎木孝明が演じる会社員の柴 久生が友人の死を通じて看取り士の存在を知る。この導入部分を見ると看取り士の仕事がとてもよくわかる。
本作のメインパートはその5年後。看取り士となった柴の下に23歳の新人看取り士が配属となる。彼女が仕事を通じて、死と向き合い、看取り士として人間として成長する姿を描く。
看取り士は、医療行為はできない。しかし、だからこそ本人や家族の不安や心配を同じ目線で受け止める存在として、大きな支えとなるのを感じた。死は誰にでも訪れる。決して他人事の話ではない。(堀)
『みとりし』企画・主演 榎木孝明さんインタビュー
死と向き合えば、今が輝く
映画『みとりし』の舞台挨拶が決定!
■東京・公開記念舞台挨拶
<日程>9月14日(土)10時からの回上映後及び13時からの回上映前
<会場>有楽町スバル座
<登壇ゲスト>榎木孝明さん、村上穂乃佳さん、高崎翔太さん、櫻井淳子さん(以上、出演者)、白羽弥仁さん(監督)、柴田久美子さん(原案)
■名古屋・初日舞台挨拶
<日程>9月14日(土)14時40分の回上映終了後
<会場>名演小劇場
<登壇ゲスト>榎木孝明さん(出演)、白羽弥仁さん(監督)、柴田久美子さん(原案)
■大阪・公開記念舞台挨拶
<日時>9月15日(日)14時10分の回上映終了後
<会場>第七藝術劇場
<登壇ゲスト>
榎木孝明さん(出演)、白羽弥仁さん(監督)、柴田久美子さん(原案)
■岡山・公開記念舞台挨拶
<日程>9月15日(日)
<会場>イオンシネマ岡山
<登壇ゲスト>榎木孝明さん(出演)、白羽弥仁さん(監督)、柴田久美子さん(原案)
2019年/110分/G/日本
配給・宣伝:アイエス・フィールド
(c) 2019「みとりし」製作委員会
公式サイト:http://is-field.com/mitori-movie/
★2019年9月13日(金)より有楽町スバル座ほか全国順次ロードショー
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