2019年08月29日

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(原題:Tout en haut du monde)

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監督:レミ・シャイエ
脚本:クレール・パオレッティ、パトリシア・バレイクス
作画監督:リアン - チョー・ハン
音楽:ジョナサン・モラリ
声の出演
日本語吹替版:上原あかり(サーシャ)、弦徳(祖父オルキン)、吉田小奈美(サーシャの母 )、中西伶郎(サーシャの父 )、前内孝文(トムスキー王子)、徳森圭輔(ルンド船長)、成澤卓(一等航海士ラルソン)、石原夏織(ナージャ)

19世紀のロシア サンクトペテルブルグ。貴族の娘サーシャは14歳、1年前北極探検に旅立ったきり行方不明になった祖父が心配でならない。政府高官の父は、祖父と家族の名誉が失われることを恐れ、社交界にデビューするサーシャをなんとか皇帝の甥トムスキー王子に近づけようと目論んでいる。サーシャは祖父の部屋で北極への航路を書いたメモを見つけ、これまでの捜索船の航路が間違っていたことを知った。
舞踏会で王子に捜索船を出してほしいと懇願するが聞き入れられず、不興を買ってしまう。父からは厳しく叱責され、サーシャは1人ででも祖父を探し出そうと決意する。誰にも告げずたった一人港へと旅立つのだったが。

孫娘が大好きな祖父に再会したいと北極を目指す物語ですが、娘は14歳で行き先は北極です!祖父の薫陶で海図を見ることはできても、航海どころか働いた経験さえありません。どれほどの苦境や困難が待ち受けていることやら。港にやっと到着したかと思えばアクシデント続き、食堂に住み込みで働くことになります。ここでひとまずホッとしましたが、先は長いのです。
シンプルでありながら美しい画面に繰り広げられるサーシャの冒険にすっかり見とれていました。デジタル技術が格段に進んで、最近のアニメは実写と見まがうような作品があったり、その細かさを競うような感じがしたり。この作品はものすごくシンプル、アウトラインはなく、色紙を切り貼りしたような画風です。それでも心の動きのわかる表情が浮かんでいて、説明不足ではありません。少し抑えた色調も美しく、どこを切り取っても飾っておきたくなるようなシーンばかりです。控え目な音楽も素敵。
アヌシー国際映画祭・観客賞、TAAF2016グランプリ受賞作品。(白)


2015年/フランス、デンマーク/カラー/シネスコ/81分
配給:リスキット、太秦
(c)2015 SACREBLEU PRODUCTIONS / MAYBE MOVIES / 2 MINUTES / FRANCE 3 CINEMA / NORLUM
https://longwaynorth.net/
★2019年9月6日(金)より東京都写真美術館ホールほか全国順次公開

☆彡映画を試食‼️ 冒頭18分無料公開☆彡
期間:2019年8月27日(火)21:00~9月5日(木)24:00
※今回はフランス語・日本語字幕版の冒頭18分間を無料配信致します。
https://riskit.jp/tasting/
デパ地下の“試食”と同じように、映画も“試食”していただいて、その“美味しさ”を実感して、納得の上でフルコース(作品全編)”を劇場で堪能いただく企画です‼️
posted by shiraishi at 11:27| Comment(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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