監督:川崎拓也、平牧和彦
原作:石田スイ
脚本:御笠ノ忠次
撮影:唐沢悟
出演:窪田正孝(金木研)、松田翔太(月山習)、山本舞香(霧嶋董香)、鈴木伸之(亜門鋼太朗)、小笠原海(永近英良)、白石隼也(西尾錦)、村井國夫(芳村功善)
東京には人間を捕食する「喰種(グール)」という種族が、人間にまぎれて密かに住んでいる。見た目は普通の人間と変わらないが、唯一の食糧が人間であるため狩りが必要だ。他のものを口に入れるととてつもなく不味く、飢餓状態は激しく辛い。金木(カネキ)は不本意にも半喰種となってしまったが、芳村の営む喫茶店あんていくに居場所を見つけた。そこは人間を狩れない喰種のための隠れ家の役目も果たしている。来店した喰種の月山は、本好きな金木に接近し、すっかり打ち解ける。月山の招待を受けて訪ねた「秘密のレストラン」では、人間が食物として屠られていた。喰種の中で美食家として知られる月山は、半喰種の金木の香りに魅せられていたのだった。
第1作の『東京喰種 トーキョーグール』(2017)を、この試写の前に見直しました。未見の方も本編の冒頭、これまでのエピソードを2分半ほど見せてくれるので、始まりがざっくりわかります。蒼井優さんがポイント。
食物連鎖の最高位が「人間」ですが、それを食べる種族が喰種という設定です。食物が1種類しかない、という生物は実際にはどのくらいいるものでしょう?生きづらいからきっと強いはずです。
飢餓に耐え葛藤する窪田正孝さん=金木(カネキ)に同情。なんとかしてあげたくなりますが、水とコーヒーは受けつけるようです。金木に執着する月山役の松田翔太さん、お兄さんの龍平さんに負けず劣らず妖しく美しかった。いつか競演してほしいものです。
CGを駆使した戦闘場面では、喰種特有の器官が現れ、いきなりアクションゲーム感覚になります。ネットで調べたら「赫子(かぐね)」というそうで、羽やら尾やら触手のようなものやら、個体差があります。董香(トウカ)役の山本舞香さんがなんだか違う~と思っていたら空手を習っていたのだとか。細マッチョな窪田さん、本作でもよく動いています。
人間の何倍も強靭で再生能力も高い喰種、ほんとに存在していたら最強。グロイ場面も多いですが、ドラマ部分が面白いうえイケメンくん揃っていますので原作ファンもそうでない人もどうぞ。(白)
前作は人vs喰種の戦いだったが、今作は喰種同士の戦いを描く。まずはグルメな喰種の耽美な世界観が炸裂。演じた松田翔太の冷たい横顔が観客を突き刺す。カネキの純粋さがより際立った。クライマックスは赫子を使ってのアクション。まさかの手段で苦境を挽回。カネキ喰種化には秘密があるか?(堀)
2018年/日本/カラー/シネスコ/101分/R15+
配給:松竹
(c)石田スイ/集英社 (c)2019「東京喰種【S】」製作委員会
http://tokyoghoul.jp/
★2019年7月19日(金)ロードショー
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