2019年06月13日

ザ・ファブル

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監督:江口カン
原作:南勝久
脚本:渡辺雄介
撮影:田中一成
音楽:グランドファンク
主題歌:レディー・ガガ
出演:岡田准一(ファブル/佐藤アキラ)、木村文乃(佐藤ヨウコ)、山本美月(清水ミサキ)、福士蒼汰(フード)、柳楽優弥(小島)、向井理(砂川)、木村了(コード)、井之脇海(黒塩=クロ)、藤森慎吾(河合ユウキ)、宮川大輔(ジャッカル富岡)、佐藤二朗(田高田)、光石研(浜田)、安田顕(海老原)、佐藤浩市(ボス)

謎の殺し屋“ファブル(寓話)”は6秒で相手を仕留める。あまりにも鮮やかな手口に裏社会ではもはや伝説となっていた。彼を育てあげたボスは、ファブルに「一年間、仕事を休んで普通に暮らせ。誰かを殺したりしたら俺がお前を殺す」と、妙な命令を下す。ファブルは素直に従い“佐藤アキラ”という偽名を使って大阪の街に移り住んだ。相棒のヨウコは妹としてアキラに同道する。生れて初めての普通の生活をぎこちなくも楽しみ始めるアキラ。しかし、裏社会はそんなアキラを放っておくはずがなかった。

『ガチ星』『めんたいぴりり』を送り出してきた江口カン監督、3本目はなんとも豪華な配役で松竹映画での新作です。しかも原作の漫画は、アクションとコメディが絶妙に混在した人気作品。
主演の岡田さんのアクションには定評がありますが、さらに今回はハリウッドで活躍するアラン・フィグラルズがアクション監督として招かれています。期待にこたえるべく、早くからワークアウトに励んで鍛え上げた逞しいボディ、加速して繰り広げられるアクションを見よ!(早送り&コマ落としではありません)
どのキャラも非常に濃くて、それぞれに目立ちまくりです。ストーリーを掻きまわしながら面白く膨らませ、どなたのファンもお腹いっぱいに満足するはず。これまで真面目で優し気な役の多かった福士蒼汰くんが、ファブルを狙う狂気の”フード”役。向井理さんの腹黒男、柳楽優弥くんのブチ切れっぷりに瞠目、安田顕さんの弟分への温情、ボスの親心(?)が胸を熱くします。おしとやかなイメージの木村文乃さんのはじけっぷり、山本美月さんの珍しく色っぽい姿態も必見。スクリーンいっぱいにアップになる「ここまでやる?」な岡田さんの変顔をお楽しみに。あっ!主題歌があのレディー・ガガなんですよ。これにもびっくり!(白)


冒頭いきなり、殺し屋ファブルの見事な仕事ぶりが映し出される。無駄のない動きに感嘆するばかり。そこにグラフィックな工夫を加えることでコミカルにも見せる。江口カン監督だからこその演出に心を掴まれた。
後半の見せ場を盛り上げるよう、前半は人間関係をお膳立てしていく。ファブルのストイックな生活ぶりが際立ち、笑いを誘う。特に、感情を見せないファブルがあるお笑い芸人を見るときだけ破顔するが、このギャップはファンにはたまらないだろう。
クライマックスは岡田准一が身体能力を存分に発揮した見応えたっぷりのアクションシーン。CGやワイヤーだけだなく、スタントさえ使わずに演じきる。ファブルを敵視する殺し屋フードを演じる福士蒼汰もうまくはまり、楽しげにファブルをいたぶっていた。福士蒼汰は主演より、脇で盛り立てる役で良さが引き立つような気がした。(堀)


江口カン監督インタビューはこちらから。
スペシャルトークイベントを取材したスタッフ日記ブログはこちらから。
ほぼ書き起こしはこちらから。

2018年/日本/カラー/シネスコ/123分
配給:松竹
(C)2019「ザ・ファブル」製作委員会
http://the-fable-movie.jp/
★2019年6月21日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 15:47| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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