2019年06月07日
クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅 原題;The Extraordinary Journey of the Fakir
監督・脚本:ケン・スコット
原作・脚本:ロマン・プエルトラス(小説「IKEAのタンスに閉じこめられたサドゥーの奇想天外な旅」)
プロデューサー・脚本:リュック・ボッシ
出演:ダヌシュ、ベレニス・ベジョ、エリン・モリアーティ、バーカッド・アブディ、ジェラール・ジュニョ、ベン・ミラー、アベル・ジャフリ、ステファノ・カセッティ
ムンバイのスラムで育ったアジャ。父の顔を見たことがなくて、小さい頃からいつも母に「この人がパパ?」と聞いて困らせていた。ある日、父親はフランス人で、母が彼の手紙を大事に持っているのを知る。いつか母を連れてパパに会いにパリに行こう! 路上で空中浮遊などのマジックショーをしながら一生懸命お金を貯めていたが、母は病に倒れ逝ってしまう。母の遺灰とパスポート、それに100ユーロの偽札を持ってパリに向かう。パリに着いた日、まず最初に憧れのインテリアショップへ。そこで家具を買いにきていたアメリカ人のマリ―に一目惚れ。翌日エッフェル塔でデートする約束を取り付ける。お金のないアジャは、その店のクローゼットをその日の宿に。ところが、よりによって、そのクローゼットがその夜、出荷されてしまう。目がさめると、ロンドンに向かうコンテナーの中。まわりにはリビアから違法に移民しようとする男たちがいた。彼らと共に、ロンドン、スペイン、イタリア、リビアへと旅することになる・・・
物語は、インドに帰ってきたアジャが、少年院行きの少年少女3人に、自分の奇想天外な旅を語る形で進みます。この子たちに、ぜひいい人生をおくってほしいという思いにあふれた語りに、ほろっとさせられます。不法移民や難民のことなども、さらっと織り込みながら語られるわくわくする冒険の旅をぜひお楽しみください!
アジャを演じたダヌシュは、タミル映画界の大スター。(*公式サイトには、ダヌーシュと表記されていますが、タミル語での発音はダヌシュとのこと) その後ボリウッドにも進出。監督・プロデューサー・歌手としても活躍しています。そして、奥様はラジニ・カーントの娘さん!
私はこの映画で初めてダヌシュを知ったのですが、見た目、とても地味な感じで、インド映画通の友人から、大スターだと聞いてびっくり。少年たちに語る姿がとても誠実で素敵です。(咲)
2018年/フランス、ベルギー、インド/96分/シネスコ/英語
配給:東北新社、STAR CHANNEL MOVIES
公式サイト:http://clotabi-movie.jp/
★2019年6月7日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
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