2019年05月12日

レプリカズ   原題: REPLICAS

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監督:ジェフリー・ナックマノフ
出演:キアヌ・リーブス、アリス・イブ、トーマス・ミドルディッチ、ジョン・オーティス

神経科学者ウィリアム・フォスター(キアヌ・リーブス)は、亡くなった人間の神経(=心)をコンピューターに移す研究に携わっている。それはアルツハイマーの治療をはじめ、人類に新たな可能性を導くもので、あと一歩のところで滞っていた。
そんな中、感謝祭を迎え、ウィリアムは妻と3人の子どもたちと車で出かける。悪天候の山道で木が倒れてきて、崖に落ち、ウィリアム以外の4人が絶命してしまう。研究室から実験道具を家に運び込み、妻や子どもたちの遺体から「記憶」を取り出し、クローンに埋め込むことにする。ところが、クローン用の母体が3体しかなく、やむなく一番幼い次女の蘇生を諦める。妻や二人の子から次女の記憶を消してクローンに埋め込み、みごと成功する。研究所にはひた隠しにしていたが、研究の成功を待ち望んでいた政府組織にかぎつかれてしまう・・・

プエルトリコのカリブ海に面した町で撮影された近未来の物語。
研究にまい進している科学者が家族を一度に失い、倫理観も忘れて、自身の研究成果を家族再生に使うために暴走する・・・ キアヌ・リーブスだからこそ、その研究が人類の進歩のためであり、善を前提にしたものだと信じることができるし、家族のために我を失うのも容認してしまいます。
もし、ほんとに、こんな形ででも、失った家族を取り戻すことができたなら・・ でも、それはやっぱり偽物でしかないでしょう。そこまで科学を進歩させる必要もないと思わせられました。そして、政府組織がこの研究成果を待ち望んでいたのが、人類の進歩のためなどでない、戦争のためだとなれば、なおさらです。(咲)


亡くなった人間の意識をコンピュータに移した上でクローン化し、もう一度、意識を移し替え、完璧なレプリカとして甦らせる。ツッコミどころ、倫理的な問題とも満載だが、妻子を一度に亡くした主人公の気持ちは理解できる。有名になっても幅広く作品に出演するキアヌらしい作品選びにファンとしてはうれしくなってしまう。
後半はキアヌらしいアクションがメインの逃亡劇。はらはらドキドキの先にあるラストには驚くが、逃亡劇のクライマックスをしっかり見ておくと、その驚きがさらにアップするだろう。(堀)


2018年/アメリカ/107分/英語/カラー/スコープ
配給:ショウゲート
(C)2017 RIVERSTONE PICTURES (REPLICAS) LIMITED. All Rights Reserved.
公式サイト:http://replicas.jp/
★2019年5月17日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
posted by sakiko at 17:54| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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