2019年04月14日
ビューティフル・ボーイ(原題:Beautiful Boy)
監督:フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン
原作:デヴィッド・シェフ、ニック・シェフ
脚本:ルーク・デイヴィス
製作:ブラッド・ピット
撮影:ルーベン・インペンス
美術:イーサン・トーマン
音楽:ゲイブ・ヒルファー
出演:スティーヴ・カレル(デヴィッド・シェフ)、ティモシー・シャラメ(ニック・シェフ)、モーラ・ティアニー(カレン・バーバー)、エイミー・ライアン(ヴィッキー・シェフ)、ケイトリン・ディヴァー(ローレン)
ニックは成績優秀でスポーツ万能な学生。父親デヴィッドの再婚相手ヴィッキーとも仲良く、小さな弟妹にも優しい兄だった。そんな彼がふとしたことでドラッグに溺れ、快楽を求めてエスカレートしていく。家族が気づいたときは抜け出せなくなっていた。デヴィッドは自慢の息子の変貌に愕然とするが、全てを包みこんで更生を助ける。
新聞の全面広告にティモシー・シャラメのアップが掲載されました。どこから見ても美青年の彼が、細身の身体をさらに減量してドラッグ中毒のニックを演じます。家族に愛され、容姿に恵まれ、希望大学全てに合格し、恋人がいても薬物中毒に陥ってしまいます。「病気じゃない。自分が選んだ結果だ」と父に訴えるニックが痛ましいです。
アメリカでは年間7万人もが薬物の過剰摂取で死亡しているとか。有名人、歌手や俳優が亡くなればニュースになります。多いですよね。その背後にそんなにも多くの人が亡くなっている世の中ってなんなんでしょう。
この原作は中毒を克服したニックと、その父親がそれぞれに書いた手記をもとにしています。今や人気脚本家となったニックもエンドロールに父親と一緒に登場。何度堕ちても見放さなかった家族の愛情が勝った!と祝福したいです。しかし、そういう絆や助力に恵まれずにいる人が断然多いはずです。そして怖いのが使用は中学生まで低年齢化しているということ。映画の中で父親がジョン・レノンの「ビューティフル・ボーイ」を子守唄に、息子を寝かしつける場面があたたかくてじーんとしました。(白)
2018年/アメリカ/カラー/ビスタ/120分/R-15
配給:ファントム・フィルム
(C)2018 AMAZON CONTENT SERVICES LLC.
http://beautifulboy-movie.jp/
★2019年4月12日(金)ロードショー
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