2019年02月16日
母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。
監督・脚本:大森立嗣(『さよなら渓谷』『日日是好日』)
原作:宮川サトシ著「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」(新潮社刊)
主題歌:「君の歌はワルツ」BEGIN書き下ろし
出演:安田顕、倍賞美津子、松下奈緒、村上淳、石橋蓮司
2012年春。サトシは火葬場で最愛の母の遺骨の中から、小さなひとかけらをそっとポケットにしまう。こんなに早く別れの日が来るなんて・・・。
思えば、明るく元気な母が突然がんを宣告されたのは、2年前の春のことだった。30代半ばを過ぎても、漫画家を志ながら、知人と営む塾の講師をしているサトシをいつも励ましてくれていた母。サトシが中学生の頃に急性白血病に罹った時にも、必死になって守ってくれた母。今度は、サトシが母を励ます番だった。「必ず助かるよ」と声をかけながら、弱気になるサトシを笑顔にしてくれたのは恋人の真里だった。
母が亡くなり、真里との結婚を後押ししてくれていた母の思いに答えて、結婚する。
2012年秋。サトシは念願だった漫画家としてデビューを果たす。新婚の真里と東京に引っ越す。そんなある日、一本の電話がかかってくる。それは、亡き母が遺してくれた驚くべき贈り物だった…
原作は、2013年にWEBサイト「くらげバンチ」で連載がスタートした宮川サトシの自伝エッセイ漫画「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」(新潮社刊)。
作者の宮川サトシが、自身の母との最期の日々から葬儀、そして母亡き後の日々の体験をもとに描いた物語。
誰しもが経験する肉親との別れ。遺骨を食べたいほどに、そばに置いておきたい気持ちに、観る者皆がほろっとさせられることでしょう。で、驚かされるのは、母親が息子のことを案じて、そこまで考えていたのかという思いもかけない贈り物。私には子どもがいないけれど、母親というもの、子どものためならどんなこともするものだと感じ入りました。(咲)
2019年/日本/カラー/ビスタ/5.1ch/108分
配給:アスミック・エース
公式サイト:http://bokuiko-movie.asmik-ace.co.jp/
★2019年2月22日(金)全国順次ロードショー
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