2019年01月26日

そらのレストラン

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監督:深川栄洋
脚本:深川栄洋、土城温美
主題歌:「君がいるなら」スカート
挿入歌:「Bradford」世武裕子、「花束にかえて」スカート
出演:大泉洋(設楽亘理)、本上まなみ(設楽こと絵)、岡田将生(神戸陽太郎)、マキタスポーツ(石村甲介)、高橋努(富永芳樹)、石崎ひゅーい(野添隆史)、眞島秀和(朝田一行)、安藤玉恵(石村美智)、庄野凛(設楽潮莉)、鈴井貴之(稲熊)、(友情出演)風吹ジュン(大谷佐弥子)、小日向文世(大谷雄二)

北海道せたな町で牧場を営む設楽亘理は妻のこと絵、娘の潮莉と3人暮らし。自分の牧場の牛乳で美味しいチーズを作るのを夢見ている。亘理が目指すのは師匠と尊敬している大谷のチーズだがなかなか追い着けない。札幌から有名なシェフの朝田が訪れ、亘理や仲間たちの食材をおおいに気に入る。それをきっかけに地元の食材を使った一日限りのレストランを開くことを思いつく。

洞爺湖のほとりのパンやさん『しあわせのパン』(2011)、空知のワイナリー『ぶどうのなみだ』(2014)の製作チームが手がける北海道の映画シリーズ第3弾。前2作の三島有紀子監督から深川栄洋監督に代わりましたが、主人公の大泉洋は続投です。地元の美味しいものを作り出そう、守ろうという思いの人々と、日々のできごとを紡いでいます。
冒頭は冬の牧場を空から写したシーンです。タクシーが雪に埋まるように止まり、降り積む雪の中スーツケースを持った女性が道のないところをヨロヨロと歩きます。北海道で生まれ育った筆者は、「あれは町の人」「しばれて(凍えて)しまう」とすぐに思いました。なんとか亘理の牧場にたどり着いたこと絵なのですが、後の展開が羨ましい人がいっぱいいるはずです。モデルがあるのでしょうか??(白)


最近、北海道、ワイン、チーズにはまっている私としては、これはどうしても気になる作品でした。これに至る道(笑)としては、前作2本(『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』)の影響もありますが、田代陽子監督の『空想の森』(2008)の中で、北海道・新得町の共働学舎新得農場の大きな丸いチーズが出てきたり、あいち国際女性映画祭で、岩崎靖子監督の『大地の花咲き~洞爺・佐々木ファーム“喜び”ですべてを繋ぐ~』(2016)で洞爺湖地域にある佐々木ファームの活動が紹介され、それらの作品に誘発され興味を持ったのでした。
この3,4年、山梨県勝沼市のワイナリーや、長野県飯綱町のサンクゼールワイナリー、長野県東御市にある玉村豊男さん(エッセイスト、画家 )の ワイナリーを訪ねたり、松本市でチーズを作っている牧場を訪ねたりしていましたが、なんといっても北海道のチーズ作りやワイン作りの場を求めてここ数年通っています。
北海道の食材やそれを使ったもの作り、そして地域おこしを仲間とともに行う。私ももう少し若かったら参加したいな。そう思わせる作品でした(暁)。


参考資料
シネマジャーナルHP 『しあわせのパン』三島有紀子監督インタビュー
http://www.cinemajournal.net/special/2012/shiawase-pan/index.html

シネマジャーナル スタッフ日記
『そらのレストラン』をめぐってあれこれ
http://cinemajournal.seesaa.net/article/463334075.html


2018年/日本/カラー/シネスコ/126分
配給:東京テアトル
(C)2018「そらのレストラン」製作委員会
https://sorares-movie.jp/
★2019年1月25 日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 07:17| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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