2019年01月21日

500年の航海 原題:Balikbayan#1-memories of overdevelopment redux VI

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監督、撮影、編集、美術:キドラット・タヒミック
出演:キドラット・タヒミック、ジョージ・スタインバーグ 他
第65回ベルリン国際映画祭カリガリ賞受賞
世界一周の途上、フィリピンのセブ島沖で先住民の首長ラプラプによって命を落としたマゼラン。来たる2021年はマゼランによる世界周航から500年。実はマゼラン、旅の途中で他界し、本当に世界一周を達成したのはマラッカ出身の奴隷エンリケだったという説をもとに、監督自ら奴隷エンリケを演じ、家族や友人達をキャスティング。1980年頃から、この映像を撮り続け35年の歳月をかけて完成させた大長編の最新作。

640.jpg(C)Kidlat Tahimik


フィリピンのインディペンデント映画の巨匠、キドラット・タヒミック監督自身の映画人生を見ているような、ドキュメンタリーとフィクションが入り混じった手法でつくられている作品。映画業界だけではなく「越後妻有アートトリエンナーレ」「あいちトリエンナーレ」などでも作品を発表し、美術界隈でも話題のキドラット・タヒミック。地元のバギオではアーティスト村も作っていて、若手アーティストの育成にも尽力。私にとっては映画監督と言うより芸術家の印象が強く(映画は総合芸術だろって言ってしまえば、それまでなんですが、爆) そのバギオの「アーツ・ギルド」にも絶対行ってみたい!! いただいたプレス資料の中に、とんでもなくステキな言葉が書いてありました 「どうか祖先や家族の声、愛する方の声に耳を傾けてください。そうすることで宇宙の声を聞くことができるはずです。いつも笑顔で、宇宙に耳を傾けて、というのが私からのメッセージです」 忘れずに大切に実践していこう。 (千)

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◆500年の航海、公開記念 キドラット・タヒミック特集上映開催決定
2017/フィリピン/161分 (C)Kidlat Tahimik
配給:シネマトリックス
公式WEB
https://cinematrix.jp/tahimik_japan/
★2019年1月26日より渋谷イメージフォーラムほか全国順次公開



posted by chie at 00:00| Comment(0) | フィリピン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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