監督:三木康一郎
原作:宮坂香帆『10万分の1』(小学館 フラワーコミックス刊)
脚本:中川千英子
出演:白濱亜嵐(EXILE/GENERATIONS) 平祐奈 優希美青 白洲迅 /奥田瑛二
「告白して気まずくなるくらいなら友達のままでいい」と、学校中の女子はもちろん、男子からも憧れの存在である桐谷蓮(白濱亜嵐)に密かに想いを寄せる桜木莉乃(平祐奈)だったが、ある日、蓮の方から想いを打ち明けられ、誰もがうらやむ両想いの日々が始まる。2人で過ごす時間が何よりも大切なものに変わる頃、「10万分の1」の確率でしか起こらない、ある運命が降りかかる—。
恋に落ちた女子高生が主人公の人気コミックの実写化と聞くと、いろいろハラハラしながらもラストに恋が成就するというイメージを抱いてしまいますが、本作は割と早い段階で両想いになります。むしろその後の2人の関係が本題。莉乃が難病に罹ってしまうのです。迷惑を掛けたくない莉乃と少しでも支えになりたい蓮。互いに相手を想うがゆえに気持ちがすれ違う。切ないです。そんな2人が一緒に乗り越えていこうと思うきっかけを作ってくれたのは莉乃の親友。友だちってありがたいですね。
莉乃が罹った筋萎縮性側索硬化症(ALS)はこれまでも映画で取り上げられてきましたが、どの作品もかなり進行している状態でした。本作では元気だった莉乃が少しずつ病に侵されていきます。平祐奈がその過程を丁寧に演じていて、演じるにあたってかなりリサーチされたのを感じました。(堀)
2020年/112分/G/日本
配給:ポニーキャニオン 関西テレビ放送
©宮坂香帆・小学館/2020映画「10万分の1」製作委員会
公式サイト:https://100000-1.com/
★2020年11月27日(金)公開
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