2024年11月17日
リュミエール!リュミエール! 英題:LUMIERE! THE ADVENTURE CONTINUES
監督・脚本・編集・プロデューサー・ナレーション:ティエリー・フレモー
(リュミエール研究所所長、カンヌ国際映画祭総代表) 『リュミエール!』(17)
音楽:ガブリエル・フォーレ
エグゼクティブ・プロデューサー:マエル・アルノー、
アソシエイト・プロデューサー:ナタナエル・カルミッツ(MK2)、
プロダクション・マネージャー:マーゴット・ロッシ、
編集:ジョナサン・カヴシアル、シモン・ジェメリ、
映画史アドバイザー:ファブリス・カルゼトーニ、ジャン・マルク・ラモット、
プロダクション:ソルティ―・ユージーヌ・プロダクション、リュミエール研究所
1895年12月28日パリ、ルイ&オーギュスト・リュミエール兄弟が発明した“シネマトグラフ”で撮影された映画が世界で初めて有料上映された。それから130年後の今、‟映画の父”リュミエール兄弟の作品が、より深く、より美しく、完璧に蘇る。前作『リュミエール!』(17)に続き、リュミエール研究所所長・カンヌ国際映画祭総代表のティエリー・フレモー氏による後世に残すべき歴史的映像の集大成。そこに映し出されるのは、130年前に息づく人々、当時の世界の町並み、パリ、ニューヨーク、東京、京都・・・。それは、悠久の時を感じることのできる貴重な映像体験。
歴史的映像を彩るのは、リュミエール兄弟と同時代に生きたガブリエル・フォーレによる楽曲の数々。未来に想いを馳せる奇跡の映像の数々が、130年前の世界へ誘うーーそれは、映像の楽しさ、驚き、興奮のはじまり。
誰も観たことのない50秒、そして感動は永遠となった。
<章題>
「1894年 映像に命を吹き込む」 1894, ANIMER LES IMAGES
「1895年 映像を投影する」 1895, PROJETER LES IMAGES
「1896年 観客を作り出す」 1896, INVENTER LE PUBLIC
「軍隊の時代」 LES TEMPS MILITAIRES…
「街角で 田舎で 群衆の中で」DANS LES RUES, DANS LES CAMPAGNES, PARMI LES FOULES
「はるか彼方の土地」 TERRES LOINTAINES
「世界の希望」 PROMESSE DU MONDE
「列車と旅 船と浜辺」 TRAINS ET VOYAGES BATEAUX ET RIVAGES
「コメディアン!」 COMEDIENS !
「映画が発明するもの (シネマトグラフの美)」 CE QUE LE CINEMA INVENTE
「死は絶対的なものでなくなるだろう」 LA MORT CESSERA D’ETRE ABSOLUE
「リュミエール冒険は続く」 LUMIERE L'AVENTURE CONTINUE
一つの作品が50秒程度という短いものなのに、日常生活を捉えた一つ一つの映像から、120~130年前に生きていた人たちの息遣いが伝わってきて、不思議な感動を覚えました。映像は一瞬を捉えただけなのに、そこに映っている一人一人に、違う人生があることを思いました。
交通手段は、まだ馬車や馬の曳く鉄道が中心だった130年前から、自転車や汽車が出てきて、時代の移ろいも見せてくれます。
映像は、時代を映し出す鏡。130年前にシネマトグラフを作り出してくれたリュミエール兄弟に感謝です。(咲)
2024年/フランス/フランス語/105分/ビスタ/5.1chデジタル/モノクロ
字幕翻訳:高部義之、字幕監修:古賀太
後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
提供:ギャガ、ティー ワイ リミテッド
配給:ギャガ
公式サイト: https://gaga.ne.jp/lumiere2/
★2024年11月22日(金)シネスイッチ銀座他全国順次公開
地獄でも大丈夫 原題:지옥만세 英題:Hail to Hell
監督・脚本:イム・オジョン
出演:オ・ウリ、パン・ヒョリン、チョン・イジュ、パク・ソンフン
このままじゃ死ねない。死ぬ前にチェリンに復讐するのはどう?
二人だけの決死の修学旅行がはじまる・・・
いじめに悩まされてきた女子高生ナミとソヌ。クラスメイトとの修学旅行に行かずに自殺を図ろうとするも断念。2人は死ぬ前に、自分たちをいじめたリーダーで、今はソウルで幸せに暮らしているらしいチェリンに復讐しようと、2人だけの修学旅行に出かける。見つけ出した最悪のいじめっこチェリンは、新興宗教に出会って、女神のような善人に変わっていた。ナミとソヌは彼女が改心するきっかけとなったインチキくさい宗教団体の施設で過ごすことになる。
しかし、 ここにもいじめられっ子はいて・・・。
二人の決死の復讐計画は果たして実行されるのか?!
イム・オジョン監督
1982年生まれ。中央大学校で写真を専攻した後、韓国芸術総合学校映像院映画科に入 学。在学中に作った短編「嘘」はミジャンセン短編映画祭“愛に関する短いフィルム”最優 秀作品賞を受賞。その後「それ以上でもなく、それ以下でもなく」が全州国際映画祭に招 待され、監督としての頭角を表す。オムニバス「真昼のピクニック」の3番目のエピソード 「私が必要なら電話して」が評論家と観客の目に留まり、いよいよ初の長編デビュー作 「Hail to Hell」を完成させた。
30代女性の話(「私が必要なら電話して」)から10代の少女たちの話(『地獄万歳』)まで 幅広い女性キャラクターを扱う彼女は、明るく走り回る少女たちの躍動感を今回の映画 に盛り込みたかったと話す。
冒頭、チェリン率いる一団に、バースデーケーキを顔に押し付けられるソヌ。新しい携帯も奪い取られます。ナミもまたいじめられていて、食堂を営む母親に修学旅行に行きたくないと訴えます。楽しいはずの修学旅行に行きたくないなんて・・・
水が抜かれた大きな湯舟で、自殺しようと話すナミとソヌ。窓の外では温泉祭の花火があがっていますが、いじめのリーダーだったチェリンが遊園地の倒産で逃げたと思ったらソウルで幸せにしているらしいという話が出てきて、どうやらこの温泉町は斜陽のよう。
ソウルで見つけたチェリンは、新興宗教の集団生活の場にいて、いつも笑顔の若い男ミョンホが皆を取りまとめています。チェリンはボランティアに励めば楽園に行けると信じて、ミョンホを慕っている様子。ナミとソヌは、穏やかな面持ちで暮らすチェリンを前に、どうしたものかと戸惑うのですが、そうするうちにこの集団の正体が見えてきます。
いじめていたチェリンにも心に傷があるよう。いじめるのは、逆に自分に自信がないから?
いじめられる者だけでなく、いじめた者にも傷を残します。一生の中で、学校で暮らす十代の短い期間は、楽しい思い出に満ちたものであってほしいと願います。(咲)
2022年/韓国/韓国語/109分/カラー/5.1ch/DCP
製作:韓国映画アカデミー(KAFA)
配給:スモモ
公式サイト:https://www.sumomo-inc.com/okiokioki
★2024年11月23日(金・祝)より渋谷・ユーロスペースほか全国順次公開