2024年03月21日

コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話  原題:Call Jane

2024年3月22日 全国公開 上映館情報 

【ポスター】『コール・ジェーン』_R_R.jpg
©2022 Vintage Park, Inc. All rights reserved.

1960年代―中絶が違法な時代のアメリカ
名もなきヒロインたちが「女性の権利」のために立ち上がった


監督・脚本:フィリス・ナジー
プロデューサー:ロビー・ブレナー
出演:エリザベス・バンクス、シガニー・ウィーバー

私の身体か、胎児のいのちか、自由に選択できないわたしたち

『コール・ジェーン –女性たちの秘密の電話-』は、女性の権利としての人工妊娠中絶を描いた実話を基にした映画。
この作品は、1973 年に最高裁が中絶を合法化する判決を下した「ロー対ウェイド判決(※)」以前、人工妊娠中絶が違法だった 1960 年代後半から70 年代初頭にかけて、推定12,000人を救ったと言われている実在した団体「ジェーン」の実際の活動を元に作られた物語。
女性たちが自らの権利を勝ち取った実話を映画化した本作は、映画祭で注目を集め大きな話題となった今観るべき社会派エンタテインメント。是非この機会にご高覧ください。
(※)1973 年アメリカ連邦最高裁が女性の人工妊娠中絶の権利を合法とした歴史的判決

妊娠? 助けが必要? ジェーンに電話を!
この「秘密の電話」が歴史を変えた――

1960年代のアメリカ。裕福な家の主婦として生きるジョイ。中絶が法律的に許されていない時代のシカゴで、2人目の子供を妊娠した。しかし、妊娠によって心臓の病気が発覚。唯一の治療は、妊娠をやめることだと担当医に言われ中絶を申し出るが、中絶が法律的に許されていない時代。病院の男性責任者たちから、あっさりと中絶を拒否されてしまった。なぜ本人の意志で中絶は決められないのか? なぜ命の危険が分かっていながらも本人の身体を優先できないのか? ジョイは正規ルートではない方法で中絶を試みる決心をする。
そんな中、街で偶然「妊娠? 助けが必要? ジェーンに電話を」という張り紙を見つけ、違法だが安全な中絶手術を提供するアンダーグラウンドな団体「ジェーン」にたどり着く。「ジェーン」を率いるのはフェミニストのバージニア。
その後、彼女に誘われて、ジョイも「ジェーン」に深く関わるようになり、自分と同じ立場で中絶が必要な女性たちを救うために立ち上がる!

本作に登場するアンダーグランドで活動する「ジェーン」は、実在した団体。1960年代後半から70年代初頭にかけて、推定12,000人の女性たちの中絶を手助けしたと言われている。1973年、彼女たちの熱く力強い想いは、アメリカ連邦最高裁が女性の人工妊娠中絶の権利に合法の判決を下した「ロー対ウェイド判決」で実を結んだ。しかし、いまテキサス州をはじめとする保守的な一部の州で、またもや中絶が事実上不可能になりつつある。そんな時代に、『コール・ジェーン –女性たちの秘密の電話-』は、誰にでも性や自分自身の身体を守る権利があることを知るきっかけとなる映画として世界に伝えている。

HPより
フィリス・ナジー監督。
劇作家としてキャリアをスタートさせ、TV映画『ミセス・ハリスの犯罪』(05)では監督と脚本をとつめ、その後トッド・ヘインズ監督の『キャロル』(15)で脚本担当。期待の作家として注目を集めているフィリス・ナジー監督にとって、本作は長編映画デビュー作となる。

主演は、『ピッチ・パーフェクト2』(15)や『チャーリーズ・エンジェル』(19)で、俳優としてだけでなく監督・プロデューサーとしても活躍するエリザベス・バンクス。ブルジョワの主婦から女性権利の戦士に転身していくジョイを繊細かつ逞しく演じた。活動団体「ジェーン」を率いるバージニア役はシガニー・ウィーバー。『エイリアン』シリーズをはじめ様々な役に挑んできた名優が、「ジェーン」を訪れる女性たちをサポートするバージニアを熱演する。

主人公ジョイを演じたエリザベス・バンクスは、この物語の核となるジェーンたちが、信条・知識を共有し、サポートを提供するために女性同士がつながる姿勢に惹かれた。「女性たちがお互いを思いやり、助け合うという長い伝統に加わっているような気がしました。フィリスは、その聖火を手にして走り出した。彼女はこの物語が何を意味するのか、リプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する健康と権利)のための闘いが停滞していることについて何を伝えたいのか、とても明確だった。」と語る。

「ジェーン」を率いるフェミニストのバージニアを演じたシガニー・ウィーバーは脚本を読むまでジェーンズのことは知らなかったが、ロー対ウェイド判決以前の生活を覚えている数少ない出演者の一人である。ウィーバーは大学時代、避妊具や中絶へのアクセス不足がいかに女性に悪影響を及ぼしているかを痛感していた

2022年/ アメリカ / PG12
配給:プレシディオ
公式 HP URL:https://www.call-jane.jp
X 公式アカウント:https://twitter.com/CallJane_jp
posted by akemi at 21:17| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ロッタちゃんと赤いじてんしゃ 原題:Lotta pa Brakmakargatan 英題:A CLEVER LITTLE GIRL LIKE LOTTA

2024年3月22日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA 、新宿シネマカリテ、 ヒューマントラストシネマ有楽町 他、全国にて順次公開
上映情報

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©1992 AB SVENSK FILMINDUSTRI ALL RIGHTS RESERVED

『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』2Kリマスター版
1992年製作/78分/スウェーデン 
2000年6月24日(日本初公開)

スタッフ・キャスト
監督・脚本:ヨハンナ・ハルド
製作:ワルデマル・ベルゲンダール
原作:アストリッド・リンドグレーン
撮影:オーロフ・ヨンソン
美術:ラッセ・ベストフェルト
衣装:インゲル・ペーション
音楽:ステファン・ニルソン
出演
ロッタ:グレテ・ハブネショルド
姉ミア:リン・グロッペスタード
兄ヨナス:マルティン・アンデション
ママ:ベアトリス・イェールオース
パパ:クラース・マルムベリー
ベルイさん:マルグレット・ベイベルス

「長くつ下のピッピ」で有名なスウェーデンの国民的童話作家アストリッド・リンドグレーンが生んだ、もう一人のスーパー・ヒロイン、5歳の女の子ロッタちゃんと家族、彼女の相棒であるブタのぬいぐるみバムセが巻き起こすゆかいなエピソード。その数々はおしゃれで可愛く、やさしくて温かい。懐かしさを感じさせる何気ない日常がつむぎだす幸せの玉手箱。

ロッタはスウェーデンのヴィンメルビューで、両親と兄ヨナスや、姉ミアと暮らす女の子。買い物に行きたいのに風邪をひいたので、ママは許してくれない。我慢できないロッタは黄色いレインコートを着て雨の中へ飛び出して遊びにいく。春にはパパの運転する車で、家族5人で湖へピクニックに出かける。お兄ちゃんが溺れそうになったり、バムセが行方不明になったりしたけど、無事帰ってきた。
自転車に乗って出かけていく兄や姉の姿に羨望の念を抱いたロッタは、三輪車を卒業して自転車が欲しいと主張するが両親は取り合わない。ロッタが期待していた5歳の誕生日にも、プレゼントの自転車はなかった。業を煮やしたロッタは、悪知恵を働かせ、燐りのベルイさんの家の納屋にある自転車を無断で持ち出すが、大きな自転車で、小さいロッタには使いこなせない。そうまでして自転車に乗りたい思いは伝わるのか…。
大人たちの愛情に包まれながら、兄や姉と仲良く過ごすロッタの生活。春から夏にかけての日々を北欧の豊かな自然の中に描く。

公式HPより
監督・脚本 ヨハンナ・ハルド
1945年7月20日生まれ。写真学校を卒業後、スチルのカメラマンとして『刑事マルティン・ベック』(76)などの映画の現場に参加、その後映画製作を学び、短編映画の製作を開始した。脚本家として『LOVE ME!』(86)やTVシリーズを手掛け、89年にアストリッド・リンドグレーン原作の短編“Hoppa högst”、90年に同じく“Pelle flyttar till Komfusenbo”を監督、『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』(92)が長編デビュー作となり、続けて『ロッタちゃん はじめてのおつかい』(93)を撮った。その後、『カッレくんの冒険』(96)、『太陽の誘い』(98)などの脚本を手掛けている。


当時の撮影で使用されたロッタちゃんの相棒・"バムセ"(豚のぬいぐるみ) がスウェーデンより緊急来日!! 上映期間中は「新宿シネマカリテ」の劇場ロビーにて、展示されるそうです。
また、本作の公開を記念し、バムセの再販決定が発表されると大きな反響を呼ぶなど、日本でも根強い人気がある。

その他、「ヒューマントラストシネマ有楽町」ではオリジナルドリンクの提供、「YEBISU GARDEN CINEMA」ではロッタちゃんギャラリーが展示されるなど、公開に合わせて様々な企画が開催されています。
posted by akemi at 20:36| Comment(0) | スウェーデン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

流転の地球 -太陽系脱出計画- 原題:流浪地球2 英題:THE WANDERING EARTH Ⅱ

2024年3月22日(金)よりTOHOシネマズ系にて公開
上映情報

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(C)2023 G!FILM STUDIO [BEIJING] CO., LTD AND CHINA FILM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

ベストセラーSF小説を元に、中国で大ヒットを記録したSF大作『流転の地球』のシリーズ第2作目

監督:郭帆(グオ・ファン)『流転の地球』
製作・原作:劉慈欣(リウ・ツーシン)
出演:
呉京(ウー・ジン)軍所属の宇宙飛行士、リウ・ペイチアン役
劉徳華(アンディ・ラウ)軍所属の宇宙飛行士、リウ・ペイチアン役
李雪健(リー・シュエチェン)国際地球政府中国代表大使ジョウ・ジョウジー役
沙溢(シャー・イー)リウ・ペイチアンの恩師
寧理(ニン・リー)科学者のマー・ジャオ主任役
王智(ワン・ジー)リウ・ペイチアンの妻ハン・ドゥオドゥオ役
朱顔曼滋(シュ・ヤンマンツー)国際地球政府中国代表外交官ハオ・シャオシー役

中国でシリーズ累計2千万部を超える超ベストセラーとなり、アジア人としては初のヒューゴー賞(SF界のノーベル文学賞といわれている)を受賞した、「三体」の原作者・劉慈欣による短編小説「さまよえる地球」を基に豪華キャストで映画化。今春Netflixドラマシリーズも配信される。

100年後、太陽が老化によって膨張し、300年後には太陽系が消滅すると予測された。そう遠くない未来に起こりえる太陽系消滅に備え、地球連合政府による、1万基に及ぶロケットエンジンを使って地球を太陽系から離脱させる巨大プロジェクト「移山計画」が始まる。 
人類存亡の危機を目前に各国の思惑、内紛、争いが相次ぐ中、自らの危険を顧みず立ち向かった人がいた。亡き妻への想いを胸に、宇宙へと旅立つ飛行士・リウ(ウー・ジン)。禁断のデジタル技術によって、事故死した娘を蘇らせようとする量子科学研究者トゥー(アンディ・ラウ)。大きな決断を迫られる連合政府の中国代表ジョウ(リー・シュエチェン)。移送計画は一筋縄ではいかず、この計画に反対する勢力は、計画を阻止しようと、妨害を続ける。多くの犠牲を払いながらも、地球と人類の存亡と希望を懸けた最終作戦が始まった!

圧倒的なスケール、精緻な映像美、壮大なストーリー。
ハリウッドにもひけを取らない、中国発のSF超大作映画がここに誕生!
精緻な映像美で描かれ、ドラマティックに描かれる人間模様。さらに圧倒的なスケールで繰り広げられる描写など、3.2億元(約65億円)の製作費を費やし、ハリウッド大作も圧倒する究極のSFエンタテインメント超大作。
 中国本土で初登場第一位に輝き、興収40億2900万元(約815億円)を突破。歴代興行収入ベストテン入りを果たすメガヒットを記録! 北米でも大ヒットを記録たという。世界興収は約6億米ドル。第96回米国アカデミー賞国際長編映画賞の中国代表としても選出された。すでにシリーズ3作目の製作も決定するなど社会現象となっている。

公式HPより
監督:郭帆 グオ・ファン
1980年、山東省生まれ。海南大学で法律を学んだのち、北京電影大学大学院を卒業。金鶏奨作品賞など数々の賞を受賞し全世界興収770億円の大ヒットを記録した前作『流転の地球』(19)までは、チョウ・ドンユィ主演の『同桌的妳』(14)程度しか知られていなかったが、前作を制作する際に全財産を投じ、50年後の世界を具現化するために、惑星エンジンから、地下都市、運搬車まで、あらゆるシーンの細かいイメージを描き、コンテンツイメージは3000枚、絵コンテは8000枚にもなったという。朝鮮戦争を描いた『バトル・オブ・ザ・リバー 金剛川決戦』(20)にグェン・フー、ルー・ヤンらと共同監督し、今作制作へと着手した。

製作:劉慈欣 リウ・ツーシン
1963年6月23日生まれ。1985年、北水利水電学院(現・華北水利水電大学)の水力電気工学科を卒業。その後、山西省陽泉市にある火力発電所に配属され、コンピュータープログラマーとして働きながらSF作品を執筆。1999年、SF雑誌『科幻世界』でデビュー。2006年より、科幻世界にて「三体」の連載を開始。08年に単行本として刊行されるや、三部作で計2,100万部以上のベストセラーに。2015年、アジア人作家として初めてSF最大の賞であるヒューゴー賞を受賞。現代中国SF文学の旗手と見なされている。代表作に「三体」三部作、「超新星紀元」、「三体0球状閃電」、「老神介護」、「郷村教師」などがある。また、原作短篇「流浪地球」が『流転の地球』として映画化し、本作にはプロデューサーとしても参加した。

2023年/中国/中国語・英語/173分/カラー/シネスコ/5.1ch/DCP
字幕翻訳:神部明世/字幕監修:大森望/配給:ツイン 
公式HP https://rutennochikyu.jp/
posted by akemi at 06:10| Comment(0) | 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする