2023年11月18日

コーポ・ア・コーポ

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監督:仁同正明
原作:岩浪れんじ「コーポ・ア・コーポ」
脚本:近藤一彦
撮影:山本英夫
主題歌:T字路s
出演:馬場ふみか(辰巳ユリ)、東出昌大(中条紘)、倉悠貴(石田鉄平)、笹野高史(宮地友三)、前田旺志郎(ユリの弟カズオ)、北村優衣(高橋)、片岡礼子(ユリの母)

大阪のとある安アパート。「コーポ」と名前はついているもののお湯も出ないし、風呂もない。住人は居酒屋で働くユリ、日雇いの鉄平、甘いルックスと口のうまさを武器に女に貢がせて暮らしている中条、コーポの2階でこっそりストリップショーをしている宮地。いつもタバコを交換したがるおばちゃんもいる。そんな個性的な住人たちがゆる~くつながりながら毎日を暮らしている。
ある日住人の山口が首つり自殺を図って死んでいるのが見つかった。警察に届け、山口が集めて残した大量の家電品から各自が欲しいものをもらっていく。金に困っていたらしいが、誰一人貸せる余裕もなかった。

お一人様たちが暮らしている「コーポ」。住人の一人が自殺したのが、最大の事件です。一人一人の背後には何等かの事情があるようですが、詳しくは説明されず。それぞれ自分の人生をあんまり頑張らずに生きているようです。主人公のユリだけ家族が登場します。周囲はそれとなく気にしていますが、あまり深入りしません。
キレやすい石田がなぜか女子大生と知り合って、訪ねてくる彼女をギャラリーも心待ちにしていたり、ストリップの踊り子さんがお礼にマッチ1本くれたり、小さな幸せがポチポチと現れます。「タバコ…」のおばちゃん、どこかで見たようなと思ったらあの「ブルゾンちえみ」さんでした。お名前変わったんですね。あのギャグ好きだったなぁと思い出しました。このところ他人同士が集まって暮らしていく作品を続けて観ていますが、ゆる~いつながりが心地よく長続きしやすいようです。華々しくなくとも、人生には楽しみも喜びも見つかると思えるこのごろ。(白)


2022年/日本/カラー/シネスコ/97分
配給:ギグリーボックス
(C)ジーオーティー/岩浪れんじ
https://copo-movie.jp/
★2023年11月17日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
posted by shiraishi at 19:58| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする