2023年09月08日

鉛筆と銃 長倉洋海の眸(め)

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©2023 アフガニスタン山の学校支援の会 ルミエール・プラス

監督・撮影:河邑厚徳
出演:長倉洋海
ナレーション:山根基世

好きだという思いが伝われば、英雄も子供も笑顔で心を開いてくれる

鋭いカメラアイで世界を見つめ、愛をこめて人間を写してきた写真家・長倉洋海。
被写体との運命的な出会い、そして捉えた決定的瞬間。
長倉洋海自身が語る、彼の辿ってきた人生。


大学で探検部に属していた長倉洋海は、ベトナム戦争の報道写真に憧れ報道カメラマンを目指し通信社に入社したが、既にベトナム戦争は終結。思うような機会に恵まれず、1980年、3年で退社しフリーに。
南アフリカのローデシアを皮切りに、ソマリア、レバノン、アフガニスタン等を巡り、1年後に帰国。歴史を動かすような1枚は撮れなかった。
1982年、紛争中の中南米エルサルバドルで当時3歳の少女・ヘスースと出会い、その後、何度も通う。撮られる人と撮る人の人生が交差するという長倉独自のスタイルが確立する。

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©2023 アフガニスタン山の学校支援の会 ルミエール・プラス

1983年、侵攻したソ連軍に抵抗するアフガニスタンの若き司令官マスードの存在を知り、彼を通して戦争を描きたいと決意し会いに行く。100日間イスラム戦士(ムジャヒディン)と共に行動し、二人は強い信頼関係をつくりあげていく。

2001年9月9日、マスードはアメリカ同時多発テロの2日前にイスラム過激派により暗殺される。マスードの1周忌に初めてパンシール渓谷の山の学校を訪れた長倉は、マスードが資材を提供して作った小さな学校を村の人たちが守り続けていると聞き、心を動かされる。長倉は、マスードの教育への想いを受け継ぎたいとNGO「アフガニスタン山の学校支援の会」を設立して支援を決意。机や椅子、パソコンなどを提供する。
数年前に拠点を母の暮らす故郷・釧路に移したが、今もアフガニスタン山の学校の子供たちの成長を見守り続けている・・・

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©2023 アフガニスタン山の学校支援の会 ルミエール・プラス









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『鉛筆と銃 長倉洋海の眸(め)』 河邑厚徳監督インタビュー
http://cineja-film-report.seesaa.net/article/500684865.html


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『鉛筆と銃 長倉洋海の眸(め)』  長倉洋海さんインタビュー
http://cineja-film-report.seesaa.net/article/500696810.html



2023年/日本/90分
製作・著作:アフガニスタン山の学校支援の会、ルミエール・プラス
配給宣伝:アルミード
公式サイト:https://enpitsutojyuu.com/
★2023年9月12日(火)〜9月24日(日)東京都写真美術館ホールほかにて公開


東京都写真美術館ホール <トークイベント ゲスト一覧>
9/13(水)18:50〜の回 稲垣えみ子(元新聞記者)
9/14(木)18:50〜の回 大竹英洋(写真家)
9/15(金)18:50〜の回 南研子(熱帯森林保護団体)
9/16(土)15:30〜の回 梯久美子(ノンフィクション作家)
9/18(月・祝)15:30〜の回 柳田邦男(ノンフィクション作家)
9/20(水)18:50〜の回 角幡唯介(探検家・作家)
9/21(木)18:50〜の回 山根基世(アナウンサー)
9/22(金)18:50〜の回 石川梵(写真家・映画監督)
9/23(土・祝)18:00〜の回 飯沢耕太郎(写真評論家)




posted by sakiko at 01:09| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする