2022年11月05日

奈落のマイホーム  原題:싱크홀(シンクホール)  英題:SINKHOLE

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監督:キム・ジフン(『ザ・タワー 超高層ビル大火災』)
出演:チャ・スンウォン(『毒戦 BELIEVER』)、キム・ソンギュン(『悪いやつら』)、イ・グァンス(『探偵なふたり:リターンズ』)、キム・ ヘジュン(『未成年』)

やっと手にしたマイホーム、陥没で奈落の底へ!

会社で課長を務めるドンウォン(キム・ソンギュン)は、11年間節約して、ようやくソウルの会社に近い場所にマンションを購入。妻と小学生の息子と共に引っ越してくる。引っ越し早々、変わり者の住人マンス(チャ・スンウォン)と何かとぶつかる。
部下を招いて引っ越し祝いのパーティーを開き、酔った部下二人を家に泊めた翌朝、大雨で巨大陥没が発生。マンションは地下500メートルに落下してしまう。建物ごと落下した住民たち。陥没した穴には、さらに大雨が降り注ぐ・・・

新しい家でくつろぐドンウォン夫婦に、息子がビー玉が自然に転がるとやって見せます。さらに、駐車場には亀裂が・・・ ドンウォンが部下に、チャンス洞のマンションを買ったと言った時に、「廃車場のあったとこ?」と言っていて、建設工事がずさんだったというより、土地に問題が? 実は、ソウルでは大小の土地陥没が結構あるそうです。
それにしても、マンションごと500メートル地下に落ちるなんて、あり得ない! 
奈落の底から、はたして這い上がれるの?と、さらにあり得ない展開が繰り広げられます。
ディザスター映画かと思っていたら、コメディタッチのハートウォーミングな家族映画といった感じでした。そも、チャ・スンウォンに続き、イ・グァンスが出てきたところで、これはもしかして笑える映画?の予感がしたのでした。
イ・グァンス、顔を見ているだけで可笑しいのに、やることがまた可笑しい!
チャ・スンウォン演じるマンスは、ちょっと変な嫌な奴で笑わせてくれるのですが、シングルファーザーで、ナム・ダルム演じる息子との関係にほろっとさせられました。
そして、韓国らしさもたっぷり。夫婦でレストランで食事して、家も近くなったので運転代行呼べばいいからワインを飲もうとか、引っ越し祝いに部下がトイレットペーパーを持ってくるなど、日本の日常とはちょっと違うところが面白いです。
一方、イ・グァンス演じる部下や、インターンの女性部下はワンルームの家にしか住めないから結婚できないといった社会事情も垣間見れました。
出演者には、映画やドラマで見たことのある人たちも。
ドンウォンの奥さん役のクォン・ソヒョンは、時代劇で見たお顔と思ったら、「コッパダン~恋する仲人~」でテビ(大妃)役でした。
隣のマンションの屋上にいたおじさん(チャン・グァン)と、災害対策本部の長(キム・ホンパ)も、よく見る方たち。似ていて、一瞬、隣りの屋上にいた男性が災害本部に?と思ってしまいました。(咲)


2021 年/韓国/カラー/ビスタ/5.1chデジタル/114 分
字幕翻訳:根本理恵
配給:ギャガ
公式サイト:https://gaga.ne.jp/naraku/
★2022年11月11 日(金)TOHO シネマズ 日比谷 他 全国ロードショー

posted by sakiko at 21:31| Comment(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする