2022年08月13日

ソニック・ザ・ムービー ソニック vs ナックルズ(原題:Sonic the Hedgehog 2)

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監督:ジェフ・ファウラー
出演:ジェームズ・マースデン、ベン・シュワルツ、ティカ・サンプター、ナターシャ・ロスウェル、 アダム・パリー、シェマー・ムーア、コリーン・オショーネシー 、イドリス・エルバ 、ジム・キャリー
日本語吹替版:中川大志、山寺宏一、木村昴、広橋涼、中村悠一、井上麻里奈
日本版主題歌:DREAMS COME TRUE

ヒーローになるべく日々奮闘中のソニック。一緒に暮らしているトムとマディはまだ子供なのに、と心配だ。2人はマディの姉レイチェルの結婚式のためにハワイに行くことになり、留守番役のソニックにいい子でいるように言い聞かせる。2人がいなくなったとたん、やりたい放題のソニックだが超音速で元に戻すのもお手の物。
そんな時に世界征服を企むドクター・ロボトニックが最強の敵、ナックルズと襲ってくる。ナックルズが探しているのは史上最強の破壊力を持つ「マスターエメラルド」。ドクターが手に入れたら、宇宙も意のままになってしまう。彼らより先にマスターエメラルドを見つけなければ!メカニックのテイルスと共に、ソニックは危険な旅に飛び込んでいく。

第1作の『ソニック・ザ・ムービー』から2年。独りぼっちで地球にやってきたソニックでしたが、今回は、黄色のテイルスが仲間になります。真っ赤なナックルズが新たな敵として登場、人間界には3色の旋風が巻き起こります。普通の人には速過ぎてよく見えませんが。ソニックのいつもの超音速は同じ能力のあるナックルズには通用せず、しかも生まれながらの戦士で抜群のパンチ力で攻撃してきます。どうするソニック?
ジム・キャリー扮するドクター・ロボトニックの切れっぷりも健在ですが、60代になった彼は4月に俳優引退宣言をしています。エキセントリックな役柄が多いジム・キャリー、ご本人は静かな生活が好きなのだとか。私が認識したのは『ペギー・スーの結婚』(1986)、表情豊かな人という印象でした。ソニックの敵役で出し切ったのか、これが最後になってしまうのか気になるところです。
日本版主題歌として提供された楽曲は、30年前に「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」のゲーム楽曲として書き下ろされた「UP ON THE GREEN HILL」のメロディに吉田美和さんが英語の詩をのせています。(白)



2022年/アメリカ/カラー/シネスコ/123分
配給:東和ピクチャーズ
(C)PARAMOUNT PICTURES AND SEGA OF AMERICA, INC.
https://sonic-movie.jp/
★2022年8月19日(金)ロードショー

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posted by shiraishi at 21:50| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

バイオレンスアクション

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監督:瑠東東一郎
脚本:江良 至、瑠東東一郎
原作:浅井蓮次(漫画家)沢田新(原作者)
「バイオレンスアクション」小学館「やわらかスピリッツ」連載中
撮影:髙野学
アクション監督:田渕景也
出演:橋本環奈(菊野ケイ)、杉野遥亮(テラノ)、鈴鹿央士(渡辺)、馬場ふみか(店長)、森崎ウィン(金子)、大東駿介(アヤベ)、太田夢莉(だりあ)、佐藤二朗(三代目組長)、城田優(みちたかくん)、高橋克典(木下)、岡村隆史(ヅラさん)

ピンクボブがトレードマークの菊野ケイの目標は”日商簿記検定2級合格”。専門学校に通学中、スーツの長身イケメンに遭遇して胸をときめかせ、友達と楽しく毎日を過ごしている。一見ごく普通の女の子だが、アルバイト先のラーメン屋は仮の姿。裏稼業は殺しの請負。依頼が入れば躊躇なくターゲットを抹殺する。凄腕の殺し屋ケイが、ヤクザの跡目争いに巻き込まれ、史上最もハードなアルバイトに挑む!変幻自在のアクションに注目せよ!

原作のコミックはこちら。ケイに橋本環奈さんをキャスティングした時点で花丸でした。ゆるふわヒットガールなかなかの再現度です。こんなに動ける人でしたか!
男性陣も豪華な顔ぶれです。どのキャラもイケメン度上がって、「テラノ」の杉野遥亮さん、城田優さんの「みちたかくん」は過ぎるほどです。自分ルールがウザいですが、最狂レベルの強さ。「渡辺」役の鈴鹿央士さんは可愛さ満点。昔のグループサウンズのようなマッシュルームカットは地毛です。ライフルを持って登場するスナイパーの金子は映画のみのキャラ。森崎ウィンさん、ワイルドな髭で出演。ヅラさんの岡村隆史さん、謎の大男くっきーさんのインパクト大。
原作は今も大ヒット&連載中なので、続編も期待できるのでは。
注目のアクションは「リアルを360度カメラで撮影し、高画質のデータとして再生する最新の全天球映像技術“ボリュメトリック”を日本映画で初めて採用」したそうです。書いてみても理屈がよくわからないので、これはもう観て驚いていただくしかありません。これはいったいどうやって撮影したの?と目が丸くなるシーンがそうです。(白)


sony公式の“ボリュメトリック”解説がこちらに出ています。

2022年/日本/カラー/111分
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©️浅井蓮次・沢田 新・小学館/『バイオレンスアクション』製作委員会
https://www.va-movie.jp/
★2022年8月19日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 21:47| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サバカン SABAKAN

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監督:金沢知樹
脚本:金沢知樹、萩森淳
撮影:菅祐輔
音楽:大島ミチル
主題歌 : ANCHOR「キズナ feat. りりあ。」(VIA / TOY'S FACTORY)
出演:番家一路(久田孝明・子ども時代)、原田琥之佑(竹本健次)、尾野真千子(久田良子)、竹原ピストル(久田広重)、貫地谷しほり(竹本雅代)、岩松了(内田)、草彅 剛(久田孝明・大人)

1986年の長崎。久田孝明は小学5年生。斉藤由貴とキン肉マン消しゴムが大好き。両親は仲がいいがよくケンカする。弟と4人の家はいつも賑やかだ。同じクラスの竹本健次は父親がなく、家が貧しいのをからかわれている。そんな竹本は、久田をイルカを見にブーメラン島に行こうと誘う。ママチャリに二人乗りして山を越え、初めて子供だけで海へと向かう。ヤンキーに絡まれたり、自転車が壊れたり散々な目に遭うが、綺麗なお姉さんに助けられたりもする。小さな冒険を通じて二人はすっかり仲良くなった。

大人になった久田を草彅 剛さん。柔らかな声で、子どものころの忘れられないひと夏を語ります。
金沢知樹監督はかつて芸人としてデビューしたあと、構成作家になり、劇団を旗揚げ、脚本を書き、演出もし、と歩んできてこれが初監督の長編作品です。『ガチ星』(2018)や2020年の「半沢直樹」の脚本も手掛けているんですね。
長崎出身の監督の子ども時代が反映されているのか、家族は明るく仲が良くて、山も海も輝いています。ベテランの俳優たちが子役を支え、誰もが胸にしまっている戻らない日々を見せてくれます。久田兄弟はほんとの兄弟、いたずらすると引っぱたく尾野真千子母ちゃんの手の速さときたら!「またね」「またね」と言い合って別れた友だちは今どうしているのでしょう。
サバ缶は美味しいので我が家も常備しています。竹本くんのアイディアいただき!(白)


2022年/日本/カラー/96分
配給:キノフィルムズ
(C)2022「SABAKAN」Film Partners
https://sabakan-movie.com/
★2022年8月19日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 21:14| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ハウ

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監督:犬童一心
原作:斉藤ひろし
脚本:斉藤ひろし 犬童一心
主題歌:GReeeeN「味方」(ユニバーサルミュージック)
出演:田中圭(赤西民夫)、池田エライザ(足立桃子)、野間口徹(鍋島史郎)、渡辺真起子(鍋島麗子)、長澤 樹(朝倉麻衣)、モトーラ世理奈(森下めぐみ)、石橋蓮司(関根次郎)、宮本信子(関根志津)

市役所に勤める民夫は婚約者にあっさり捨てられた。そんな民夫に上司の鍋島は大きな保護犬と引き合わせる。以前の飼い主に手術をされて声が出ない白い犬は、すぐに民夫に懐いた。民夫はその鳴き声のまま「ハウ」と名付けて一緒に暮らし始める。毎日が楽しく互いの信頼も深まりかけがえのない存在になったころ、ハウは突然いなくなってしまった。必死に探しまわるが、ある日ハウと似た大型犬が事故死したと連絡が入る。すでに火葬されていて、確かめようがなかった。
実は、ハウは横浜から遠く離れた青森まで行っていた。大好きな民夫に会いたい一心で、南に向かって走り続ける。

偶然が重なって遠くまで行ってしまったハウは、民夫を求めて歩くうちに悲しみを抱えた人々と出逢います。これがもう一つ、いや、それぞれに映画ができそうなストーリーです。ハウはそばにいるだけなのに、その人たちは癒されてちょっとだけいい方向へ進んでいきます。見極めたように彼から離れて、また民夫を探して走るハウ。ハウが死んでしまったと思った民夫は、職場の同僚の桃子や、上司の鍋島夫妻に支えられて少しずつ元の生活を取り戻します。犬と人の愛情と深いつながりに、心がぽっと温かくなります。自分勝手な人間も出てきますが、そこもハウの活躍どころ。ハウ役は俳優犬のベック、初演技だそうですが、田中圭さんとの息はぴったり。石田ゆり子さんのナレーションも優しく、観終わったころには、犬と暮らしたくなっていました。
馳星周さんの『少年と犬』という小説を思い出しました。ハードボイルドな小説を数多く書かれてている馳さんですが、飼い犬のために引っ越しするほどの愛犬家。こと犬に関する小説はものすごく優しいんです。ハウの旅が気に入った方はそちらもおすすめ。犬童監督はこれまでにも、動物とのかかわりを描いた作品を何本も送り出しています。大島弓子さん原作の映画化作品もありますので、猫派の方も要チェックです。(白)


2022年/日本/カラー/118分
配給:東映
(C)2022 「ハウ」製作委員会
https://haw-movie.com/
★2022年8月19日(金)ロードショー

posted by shiraishi at 20:56| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする