2022年08月07日

ブライアン・ウィルソン/約束の旅路 原題:Brian Wilson: Long Promised Road

2022年8月12日 TOHOシネマズシャンテ、渋谷シネクイントほかにて全国公開

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Ⓒ2021TEXAS PET SOUNDS PRODUCTIONS, LLC

カリフォルニア・サウンズを生み出したソングライター
元ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンに密着


監督:ブレント・ウィルソン 
製作:ティム・ヘディントン、テリサ・スティール・ペイジ、ブレント・ウィルソン
製作総指揮:ブライアン・ウィルソン、メリンダ・ウィルソン、ジェイソン・ファイン 
共同プロデューサー:ジャン・ジーフェルス
出演:ブライアン・ウィルソン、ジェイソン・ファイン、ブルース・スプリングスティーン、エルトン・ジョン、ニック・ジョナス、リンダ・ペリー、ドン・ウォズ、ジェイコブ・ディラン、テイラー・ホーキンス、グスターヴォ・ドゥダメル、アル・ジャーディン、ジム・ジェームズ、ボブ・ゴーディオ

メイン Brian Wilson Long Promised Road_Barb Bialkowski_1_R_R.jpg
Ⓒ2021TEXAS PET SOUNDS PRODUCTIONS, LLC

今でもラジオから曲が流れる、「サーフィン・U.S.A.」「グッド・バイブレーション」「神のみぞ知る」など。そして名盤『ペット・サウンズ』、『スマイル』。『ペット・サウンズ』はビートルズに影響を与えたともいわれる。これらは1960年代の「ザ・ビーチ・ボーイズ」のヒット曲とアルバム。そしてこの曲を作ったのが、「ザ・ビーチ・ボーイズ」の創立メンバーであり、リーダーのブライアン・ウィルソン。聴く者の心を捉えて離さない旋律とコーラスの美しさ。ブライアンの高音にハリのある歌声。今の音楽にも影響を与えた斬新な発想の曲作り。
他の追随を許さないソングライターは、20歳でビーチ・ボーイズを頂点へと押し上げながら、ある日、グループから忽然と姿を消した。いったい何があったのか。輝かしい栄光の日々のなか、ブライアン・ウィルソンが抱えていた苦しみ。壮絶な人生の喜びと悲しみ、秘めた想いが、ブライアン自身によって語られる。
ブライアンが信頼をおく、友人の元ローリング・ストーン誌のベテラン編集者ジェイソン・ファインとともにドライブをしながら、幼少期を過ごした家や、『サーフィン・サファリ』のジャケット写真を撮影したパラダイス・コーブなど、ゆかりの西海岸の街をめぐる。ドライブを楽しみながらブライアンが話すグループや私生活をめぐる記憶を軸に、ホームビデオやレコーディング風景などの貴重なアーカイブ映像とともに、3年間で70時間以上にわたるインタビュー撮影で語られるのは、プレッシャーに苛まれ陥った薬物中毒、自由と金銭を奪われ続けた精神科医との葛藤。そして亡くなってしまったかけがえのない弟たちへの確執と愛情。それでもブライアンには音楽が、そして創作意欲があった。音楽が彼を世に導き、最悪の環境から救い出し、人間的な復活を遂げた。
貴重なアーカイヴ映像やブライアンをよく知る関係者、彼を信奉するブルース・スプリングスティーンやエルトン・ジョンなど有名ミュージシャンがブライアンへの思いを語り、ブライアン・ウィルソンの軌跡をひも解いていく。

サブ Brian Wilson_Courtesy of Alamy_R_R.jpg
Ⓒ2021TEXAS PET SOUNDS PRODUCTIONS, LLC

1960年代後半というと、私は中学生から高校生の頃。グループサウンズにハマっていた。そして高校3年の時にはフォークソング同好会を立ち上げ、活動していた。高校3年の時に初めてバイトして買ったのもギターだった。
イギリスではビートルズやローリングストーンズ、アメリカではモンキーズやビーチボーイズが全盛時代。外国の音楽も入ってきていたけど、主にラジオや街に流れる音楽で、TVで映像が流れることはあまりなかった。というよりは、我が家では、日本の音楽番組は見ていたけど、外国の音楽番組を見ることがなかったということだったのかもしれない。でも、この4つのグループぐらいは特集があったかもしれない。
この数年、『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』『スージーQ』『ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック』『エコー・イン・ザ・キャニオン』など、その頃の音楽シーンをよみがえらせる音楽ドキュメンタリーが、次から次へと公開され、その60年代後半の映像がいっぱいあったんだということを知った。当時、名前しか知らなかったり、名前は聞いたことはあっても顔と名前が一致しなかった人も多く、ブライアン・ウィルソンもその一人だった。『エコー・イン・ザ・キャニオン』で、ビーチボーイズの曲を作っていた人ということを知り、この映画で彼の歩んできた道と苦悩を知った(暁)。


公式HP
2021年/アメリカ/英語/93分
字幕監修:萩原健太
配給:パルコ ユニバーサル映画 
宣伝:ポイント・セット 
posted by akemi at 20:18| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

キングメーカー 大統領を作った男   原題:킹메이커(キングメーカー) 英題:Kingmaker

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(C)2021 MegaboxJoongAng PLUS M & SEE AT FILM CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

監督:ビョン・ソンヒョン(『マイPSパートナー』『名もなき野良犬の輪舞ロンド』)
出演:ソル・ギョング(『ペパーミント・キャンディー』『名もなき野良犬の輪舞ロンド』『茲山魚譜 チャサンオボ』)、イ・ソンギュン(『パラサイト 半地下の家族』)、ユ・ジェミョン(「梨泰院クラス」)、チョ・ウジン(『SEOBOK/ソボク』)

1961年。世の中を変えたいと野党・新民党に所属し、理想と情熱に溢れる政治家キム・ウンボム(ソル・ギョング)。韓国東北部江原道で小さな薬局を営むソ・チャンデ(イ・ソンギュン)は、何度も落選するキム・ウンボムにほれ込み、選挙事務所を訪れる。「1票を得るより相手の10票を減らす」戦略を提案するなど、チャンデの豊富なアイディアで、ウンボムは補欠選挙で初当選する。さらに、1963年の国会議員選挙では、地元の木浦で対立候補を破り、新進気鋭の国会議員として注目を集める。しかしチャンデは、対立候補の隠し子を利用したネガティブキャンペーンを問題視されて謹慎状態になる。1967年の議員選挙で、ウンボムの台頭を警戒した大統領陣営のウンボム潰しに対抗するため、チャンデは再びウンボム陣営に呼び戻される・・・

理想に燃える政治家キム・ウンボムのモデルになっているのは、第15代大統領(在任:1998年~2003年)となった金大中(キム・デジュン)。その選挙参謀だった厳昌録(オム・チャンノク)が、ソ・チャンデのモデルとなっていて、本作で描かれている数々の選挙運動の秘策はほぼ実話とのこと。今、日本では、票を得るためにカルト集団の力を借りていたことが明るみになりましたが、どこの国でも選挙に勝つために、どの陣営もし烈な闘いを繰り広げます。そんな選挙の裏が見え隠れする物語なのですが、下手すると泥臭くなりそうな話を、ビョン・ソンヒョン監督は、『名もなき野良犬の輪舞ロンド』と同じく、とてもスタイリッシュに描いています。ホン・サンス監督作品にも数多く出演しているイ・ソンギュンが、選挙参謀をスマートに演じています。また、ソル・ギョングが理想に燃えた金大中を彷彿させる人物を体現していて、木浦での熱のこもった演説には、惚れ惚れしました。
金大中といえば、1973年(昭和48年)8月8日に、九段下のホテルグランドパレスから何者かに拉致され、船の上で抹殺されそうになったところをかろうじて助けられたという、いわゆる金大中事件が忘れられません。私が学生時代のことです。その時には、なぜ金大中が拉致されるような目にあったのかわからなかったのですが、その後、大統領になられ、独裁にまみれた韓国で民主的な大統領が誕生したことを知ったのでした。民衆に寄り添った人物が政敵として消されようとした事件だったのだと、あらためて驚いたものです。どこの国であれ、権力を持つ者は、民のことを真に思う政治をしてほしいものです。 (咲)


2021年/韓国/123分/5.1ch/ビスタ
字幕翻訳:小寺由香
提供:ツイン、Hulu
配給:ツイン
公式サイト:https://www.kingmaker-movie.com/
★2022年8月12日(金) シネマート新宿ほか全国順次ロードショー








posted by sakiko at 16:19| Comment(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする