2021年05月11日

くれなずめ

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監督・脚本:松居大悟
出演:成田 凌、高良健吾、若葉竜也、浜野謙太、藤原季節、目次立樹.

優柔不断だが心優しい吉尾(成田凌)、劇団を主宰する欽一(高良健吾)と役者の明石(若葉竜也)、既婚者となったソース(浜野謙太)、会社員で後輩気質の大成(藤原季節)、唯一地元に残ってネジ工場で働くネジ(目次立樹)。アラサーを迎えた高校時代の帰宅部仲間6人。久しぶりに顔を合わせた同級生の結婚式。余興で、かつて文化祭で好評だった赤フンダンスを披露したものの、皆にドン引きされてしまう。赤いフンドシ一丁で、まさに赤っ恥。あまりに恥ずかしくて、とても二次会に出られないと言いつつ、二次会までの3時間を過ごす6人。近くの喫茶店は満席。あてもなく付近を歩いて、思い出話にふけるうち、暮れなずんでいく・・・

高校時代につるんで馬鹿をやってた仲間。なんとなく元気がないのは、赤フンで恥をかいたからだけでなかったことが、だんだん明かされていきます。仲間が集まったのは、5年ぶり。実は5年前に別れたあとに、一人亡くなっているのです。5年前に、あ~していればという悔いも出てきて、やるせない思いにほろっとさせられます。
高校を卒業してから、それぞれの人生を歩んで、立場は違っていても、集まれば高校時代の気持ちに戻れるのが、同級生のいいところ。私の高校の同級生で、同じ中学から進学して仲のよかった3人の男子が核になって、毎年開催していた忘年会。3年前に一番はしゃいでいたK君が、翌年の忘年会の直前に、癌であっけなく逝ってしまいました。予定通り開いた忘年会、K君は確実にそこにいました。そんなことを思い出した『くれなずめ』でした。同級生っていいなとも。(咲)


高校生のときから男子グループを相手に一歩も引かない”あっちゃん”かっこいいです。同年齢だとやっぱり女の子のほうがしっかりしているのね。松井監督の実体験がもとになっているそうですが、こんな女子がいたのでしょうか?「17,8から男は変わらない」と言ってた知人男性がいましたが、ほんとにそうかも。とはいえ、卒業して5年10年と経つうちにいつしか変ってしまうのですが、変わらないところを見つけては嬉しくて、どこか安心してしまいます。
このところ作品が続いている成田凌くんはじめ、6人の仲良しぶりが伝わってきます。『佐々木、イン、マイマイン』でも先に逝ってしまった友人を偲んでいた藤原季節くんがこちらにも登場。生まれてきたら老いも病いも死ぬことも避けられません。元気なうちに会いたい人に会っておきましょう。ウルフルズの主題歌「ゾウはネズミ色」が切ないです。(白)


2021年/日本/96分/G
配給:東京テアトル
公式サイト:http://kurenazume.com/
★2021年5月12日(水)テアトル新宿ほか全国公開
posted by sakiko at 03:03| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする