2020年05月17日

ホドロフスキーのサイコマジック (原題:Psychomagie, un art pour guerir) 

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監督・脚本:アレハンドロ・ホドロフスキー
出演:アレハンドロ・ホドロフスキー、アルチュール・アッシュほか

「サイコマジック」とはホドロフスキーが考案した心理療法。自身をフロイトと対置した上で、「サイコマジック」は科学が基礎とされる精神分析的なセラピーではなく、アートとしてのアプローチから生まれたセラピーであると語る。
実際にホドロフスキーのもとに悩み相談で訪れた10 組の人々が出演し、「サイコマジック」がどのように実践され、作用しているのかを映し出す。長年にわたり個人のトラウマに応答する一方、作品後半で社会的な実践「ソーシャル・サイコマジック」を展開した。

衝撃的な映像でスタートするので、ホドロフスキーの作品が初めての人は作品を間違えたのかと驚くかもしれません。しかし、それもセラピーの1つ。
登場する患者たちが抱えている問題はみな違うけれど、根本にあるのは抑圧し過ぎた感情。精神科を受診するのは心が弱いからではなく、むしろ心が強くて我慢し過ぎた結果なのかもしれません。ホドロフスキー患者の心に寄り添い、大胆に開放していきます。これなら自分にもできるかもしれないと思うセラピーもありました。
また、ホドロフスキーのこれまでの作品での映像表現が挟み込まれ、それらの根底には「サイコマジック」があったことが分かりました。実はホドロフスキーのこれまでの作品は分かりにくくて苦手に思っていましたが、今なら理解できるかもしれません。過去作が見てみたくなりました。(堀)


2019年/フランス/104分/フランス語、スペイン語、英語/1:1.85/5.1ch
配給:アップリンク
©SATORI FILMS FRANCE 2019 ©Pascal Montandon-Jodorowsky
公式サイト:https://www.uplink.co.jp/psychomagic/ ★2020年4月24日(金)、アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺、新宿シネマカリテほか全国順次公開
posted by ほりきみき at 17:43| Comment(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする