2019年09月26日
ジョン・ウィック:パラベラム 原題:JOHN WICK:CHAPTER3 PARABELLUM
監督:チャド・スタエルスキ
脚本・キャラクター原案:デレク・コルスタッド
脚本:シェイ・ハッテン、クリス・コリンズ、マーク・エイブラムス
製作:ベイジル・イヴァニク、 エリカ・リー
撮影監督:ダン・ローストセン
出演:キアヌ・リーヴス、ハル・ベリー、アンジェリカ・ヒューストン、イアン・マクシェーン、ローレンス・フィッシュバーン
裏社会の聖域コンチネンタルホテルでの不殺のおきてを破ってしまった殺し屋のジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)は、裏社会を束ねる組織の粛清の対象になる。1,400万ドルの賞金を懸けられ、刺客たちと壮絶な死闘を繰り広げて満身創痍のジョンは、以前“血の誓印”を交わしたソフィア(ハル・ベリー)の協力を得ようとモロッコへ向かう。
こんなアクション映画があるだろうか?出演者全員が大真面目に大迫力画面で死闘を繰り広げるほど、場内は大爆笑なのだ!
「ここまで殺る?」 「えっ!ウソでしょ?」 「まだ続くの?まだ死なない!」
お茶の間で観るならいざ知らず、言葉を発することができない試写では驚嘆の場面を目の当たりにした観客が出来る反応は”爆笑”しかないことがよく分かる。
これは重要な点だ。本作が極めて”身体性”を伴うアクションを連打しているからこその反応なのだろう。小手先のCG加工ではない。身体を張った捨て身の演技を観客が賞賛している証拠。コメディ分野でも、キートンやチャップリンのサイレント映画が未だに陳腐化せず、大笑い出来るのは、創り手が危険も顧みずに身体を張って観客を喜ばせよう、楽しませたい、といったエンターテイメントの原点に感動するからなのだ。
かといっても勢いだけの映画ではない。複雑且つ綿密に計算されたスタントアクション、フォーメーションを逃すことなく映し出すカメラアングル、カットの切り返しを使わず遠隔からの長回しで死闘の全貌を見ることの出来る編集の妙。巧みな音響効果。
キアヌ・リーヴスはじめ、出演者全員(馬や犬も)の熱演が光るが、上記のようなスタッフあってこそ輝くというものだ。
クライマックス連続の圧倒される130分の中で、きめ細かな演出がなされている点にもご注目を!(幸)
2019年製作/130分/R15+/アメリカ
配給:ポニーキャニオン
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★10月4日(金)TOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー★