2019年6月29日(土) シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
監督:タガート・シーゲル、ジョン・ベッツ
プロデュース:タガート・シーゲル、ジョン・ベッツ
製作総指揮:マリサ・トメイ、マーク・タートルトーブ、フィル・フェアクロフ
音楽:ガース・スティーブンソン, ベンジー・ワースハイマー、ガイア
編集:ガート・シーゲル、ジョン・ベッツ
出演:ヴァンダナ・シヴァ、ジェーン・グドール、ウィノナ・ラデューク、ラージ・パテル、ウィル・ボンソール、イグナシオ・チャペラ、ビル・マクドーマン、マリア・チャム 他
20世紀中に種子の94%が消滅 種子の多様性が失われている
種は未来に実りをもたらすタイムカプセル
人類の命の元というべき種は、1万2000年以上もの間、世界中の人々によって大切に受け継がれてきた。しかし20世紀中に種子の94%がすでに消滅しているという。気候変動や、世界の種子市場を多国籍企業が独占するようになったことが大きな要因という。
市場には遺伝子組換え作物(GMO)が登場し、多くの国々で農家が種子を保存し、翌年蒔くことが禁止されるようになった結果、古くからの農業の伝統が途絶え、種子の多様性が失われてきた。
そんな中、世界中で立ち上がった「種の守り人たち」がいる。在来種が失われ続けている今、人類の未来の糧を守るため世界中の種の守り人(シードキーパー)たちが挑戦を続けている。そんな人々を訪ねたドキュメンタリー。
「種子は私たちの子孫」とトウモロコシの種を守り続けるアメリカの先住民。人類の終末に備え最大300万種の種を貯蔵できるシードバンク、スヴァールバル世界種子貯蔵庫に種子を保存する人々。ヴァンダナ・シヴァ、ジェーン・グドールなど著名な活動家と種子の多様性を守る方法を探る。
種は生命の源。こんなにもたくさんの種が消滅してしまっているということにびっくり。
農業や家庭菜園をやっている人たちと話したとき、今は企業が管理している種を使わないといけない構造になっているというようなことを言っていた人がいて、「どうして?」と思っていたのですが、個人で作っている作物でもそうなんだろうか?とも思ったけど、1代限りの交配種(F1)より、種から次世代の種が続いていく固定種のほうがいいはずなのに、生産性を優先させたF1というのが多いらしい。
我が家で家庭菜園をやっていたときは、種を取って次の年用に植えていたから、意識せずに固定種だったのかもと、今となってはそう思う。種子を守るために、こんなにもたくさんの種子が保存されているとは思ってもみなかった(暁)。
公式HP http://unitedpeople.jp/seed/
配給:ユナイテッドピープル
制作:Collective Eye Films
2016年/アメリカ/94分
2019年06月23日
今年も長編ドキュメンタリー映画『ひめゆり』が上映されます
2019年6月22(土)~28(金) 連日20:30~
ポレポレ東中野 TEL:03-3371-0088
長編ドキュメンタリー映画『ひめゆり』は沖縄慰霊の日特集として、今年も上映されます。
柴田昌平監督から案内をいただきました。
製作・配給:プロダクション・エイシア
企画・監督:柴田 昌平
撮影:澤幡 正範 川崎 哲也 川口 慎一郎
【舞台挨拶決定】
6/22(土)、6/23(日・沖縄慰霊の日)、6/28(金)
本作監督またはプロデューサーによる舞台挨拶があります。
【日本語字幕付き上映】6/26(水)
聴覚障害をお持ちの皆様もご覧いただけます
チケット情報など詳細はこちらから。
http://www.mmjp.or.jp/pole2/
公式HPより
今なぜ 『 ひめゆり 』 なのか・・・。
1994年、戦後50年を迎えようとしている時期、人づてに「ひめゆりの人たちが体験をきちんと記録したがっている」という話を聞きました。「なぜ?」私には意外でした。というのも、ひめゆりについての映画やテレビ番組はそれまで何度も制作されていたので、今さらなぜなのだろう、と素朴に思ったのでした。
「ひめゆり」という言葉は、私たちや上の世代の人にとっては必ずどこかで耳にしたことがある名前です。繰り返し映画やテレビ、舞台で取り上げられ、「沖縄戦における悲劇の従軍看護婦たち」というイメージが定着しています。「聖なる人々、殉国美談、反戦の語り部・・・」さまざまな概念が「ひめゆり」には付着していて、私自身には重すぎるとそれまで避けていたテーマでした。知った気にもなっていました。
しかし実際にお会いしてみると、私がわかったつもりになっていたのは余りに表面的なことにすぎないということに愕然としました。何よりも、生存者お一人お一人が実に個性的だということに驚きました。テレビの映像で観るときに感じていた “決まり文句のように悲劇の体験を伝える語り部の人々” というイメージが崩れました。
「まもなく私たちは70歳になります。いつまで生きていられるか分かりません。私たちの体験をきちんとした形で映像で記録できないでしょうか。遺言として残したいのです」
生存者の方々から言われました。
ひめゆり学徒たちの思いと体験は、マスコミなど伝える側の思いが強すぎ却ってきちんと耳を傾けてもらえなかったり、断片として切り取られ伝えられることが多かったのです。
沖縄の親戚の家に泊まりこんで、彼女たちの証言にじっくりと耳を傾ける日々が始まりました。
私はひたすら受容体となりきろう、皆さんが話したいことを話し終えるまではじっと耳をすまそうと思いました。
カメラマンの澤幡さんが優しい目線でずっとカメラを回しつづけてくれます。その後も折に触れて、体験の記録をしてきました。13年間にわたって記録した証言は、22人、約100時間分になります。
映画の完成を待たずに3人の方が他界され、2人は病気で自由に外出できなくなりました。
ひめゆり学徒の生存者の皆さんは今、80歳前後となりました。
彼女たちの眼の黒いうちにしっかりとした映画として世に出したいという思いで、この作品を皆さんに問うことにいたしました。
語られている内容は過去ですが、語っている切実さは 「今」 にそのままつながっています。
過酷な記憶を掘り起こし、自らの言葉にするまで、彼女たちには数十年の月日が必要でした。
戦争体験から受ける印象は悲惨です。
しかし、ひめゆりの生存者からはしっかりと生きている強さを感じます。
それは彼女たちの根っからの明るさ、やさしさ、そして生命への信頼感があるからです。
この映画は、今を生きる私たちに多くの示唆と希望を与えるものと信じます。
監督 柴田昌平
プロダクション・エイシア(映画『ひめゆり』を観る会)
tel: 042-497-6975
映画『ひめゆり』公式HP http://www.himeyuri.info/
ポレポレ東中野 TEL:03-3371-0088
長編ドキュメンタリー映画『ひめゆり』は沖縄慰霊の日特集として、今年も上映されます。
柴田昌平監督から案内をいただきました。
製作・配給:プロダクション・エイシア
企画・監督:柴田 昌平
撮影:澤幡 正範 川崎 哲也 川口 慎一郎
【舞台挨拶決定】
6/22(土)、6/23(日・沖縄慰霊の日)、6/28(金)
本作監督またはプロデューサーによる舞台挨拶があります。
【日本語字幕付き上映】6/26(水)
聴覚障害をお持ちの皆様もご覧いただけます
チケット情報など詳細はこちらから。
http://www.mmjp.or.jp/pole2/
公式HPより
今なぜ 『 ひめゆり 』 なのか・・・。
1994年、戦後50年を迎えようとしている時期、人づてに「ひめゆりの人たちが体験をきちんと記録したがっている」という話を聞きました。「なぜ?」私には意外でした。というのも、ひめゆりについての映画やテレビ番組はそれまで何度も制作されていたので、今さらなぜなのだろう、と素朴に思ったのでした。
「ひめゆり」という言葉は、私たちや上の世代の人にとっては必ずどこかで耳にしたことがある名前です。繰り返し映画やテレビ、舞台で取り上げられ、「沖縄戦における悲劇の従軍看護婦たち」というイメージが定着しています。「聖なる人々、殉国美談、反戦の語り部・・・」さまざまな概念が「ひめゆり」には付着していて、私自身には重すぎるとそれまで避けていたテーマでした。知った気にもなっていました。
しかし実際にお会いしてみると、私がわかったつもりになっていたのは余りに表面的なことにすぎないということに愕然としました。何よりも、生存者お一人お一人が実に個性的だということに驚きました。テレビの映像で観るときに感じていた “決まり文句のように悲劇の体験を伝える語り部の人々” というイメージが崩れました。
「まもなく私たちは70歳になります。いつまで生きていられるか分かりません。私たちの体験をきちんとした形で映像で記録できないでしょうか。遺言として残したいのです」
生存者の方々から言われました。
ひめゆり学徒たちの思いと体験は、マスコミなど伝える側の思いが強すぎ却ってきちんと耳を傾けてもらえなかったり、断片として切り取られ伝えられることが多かったのです。
沖縄の親戚の家に泊まりこんで、彼女たちの証言にじっくりと耳を傾ける日々が始まりました。
私はひたすら受容体となりきろう、皆さんが話したいことを話し終えるまではじっと耳をすまそうと思いました。
カメラマンの澤幡さんが優しい目線でずっとカメラを回しつづけてくれます。その後も折に触れて、体験の記録をしてきました。13年間にわたって記録した証言は、22人、約100時間分になります。
映画の完成を待たずに3人の方が他界され、2人は病気で自由に外出できなくなりました。
ひめゆり学徒の生存者の皆さんは今、80歳前後となりました。
彼女たちの眼の黒いうちにしっかりとした映画として世に出したいという思いで、この作品を皆さんに問うことにいたしました。
語られている内容は過去ですが、語っている切実さは 「今」 にそのままつながっています。
過酷な記憶を掘り起こし、自らの言葉にするまで、彼女たちには数十年の月日が必要でした。
戦争体験から受ける印象は悲惨です。
しかし、ひめゆりの生存者からはしっかりと生きている強さを感じます。
それは彼女たちの根っからの明るさ、やさしさ、そして生命への信頼感があるからです。
この映画は、今を生きる私たちに多くの示唆と希望を与えるものと信じます。
監督 柴田昌平
プロダクション・エイシア(映画『ひめゆり』を観る会)
tel: 042-497-6975
映画『ひめゆり』公式HP http://www.himeyuri.info/
COLD WAR あの歌、2つの心 原題:Zimna wojna
監督・脚本:パヴェウ・パヴリコフスキ((『イーダ』)
出演:ヨアンナ・クーリク、トマシュ・コット、アガタ・クレシャ、ボリス・シィツ、ジャンヌ・バリバール、セドリック・カーン 他
1949年、ポーランド。ピアニストのヴィクトルは、国立舞踊団立ち上げの為、才能ある少年少女発掘の命を受けて訪ねた先で、ズーラという少女に心を奪われる。父親殺しで執行猶予中と知り驚くが、才能を見込んで舞踊団に抜擢する。舞踊団の花として成長したズーラと激しい恋に落ちるヴィクトル。冷戦下で禁じられているジャズを捨てられないヴィクトルは、ズーラと共にパリへの亡命を決意する。約束の場所にズーラは現われず、一人でパリに赴く。その後、舞踊団のパリ公演でズーラと再会するヴィクトル。二人の運命は?
ポーランド、東ベルリン、パリ、ユーゴスラビアを舞台に、別れと再会を繰り返すヴィクトルとズーラの15年。まさに冷戦という時代に翻弄された二人の仲。それだけに二人の思いは激しく揺れ動く。民族音楽、クラシック、ジャズ等々、様々な音楽が映画を彩る。モノクロームの映像も哀愁を漂わせる。自由な時代だったなら、これほどまでに狂おしい気持ちになっただろうかとも、ふと思う。心に深く残る一作。(咲)
2018年/ポーランド・イギリス・フランス/ポーランド語・フランス語・ドイツ語・ロシア語 /モノクロ / スタンダード / 5.1ch / 88分 / DCP
配給:キノフィルムズ・木下グループ /
後援:駐日ポーランド共和国大使館、ポーランド広報文化センター、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
© OPUS FILM Sp. z o.o. / Apocalypso Pictures Cold War Limited / MK Productions / ARTE France Cinéma / The British Film Institute / Channel Four Televison Corporation / Canal+ Poland / EC1 Łódź / Mazowiecki Instytut Kultury / Instytucja Filmowa Silesia Film / Kino Świat / Wojewódzki Dom Kultury w Rzeszowie
公式サイト:https://coldwar-movie.jp/
★2019年6月28日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町 ヒューマントラストシネマ渋谷 他 全国ロードショー