2019年05月18日
パリの家族たち 原題:La fete des meres
監督:マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』
出演:オドレイ・フルーロ、クロチルド・クロ、オリヴィア・コート、パスカル・アルビロ、ジャンヌ・ローザ、カルメン・マウラ、ニコール・ガルシア、 ヴァンサン・ドゥディエンヌ、マリー=クリスティーヌ・バロー、パスカル・ドゥモロン、ギュスタヴ・ケルヴェン、ノエミ・メルラン
5月のパリ。母の日が近づき、それぞれの思いを巡らす女性たちの物語。
大統領在任中に出産したアンヌ。
国民を率いるリーダーシップには自信があるのに、初めての子育てに、ちょっと鬱状態。
夫グレゴワールが優しく支える。
花屋で働くココは身篭るが、子どもの父である恋人のスタンが全く電話に出てくれない。
同じ花屋で働くジャックは、亡き母との思い出に生きている。
ダフネはシングルマザーのジャーナリスト。二人の子どもたちは、仕事優先の母親よりベビーシッターのテレーズになついている。
ダフネの妹ナタリーは大学教授で独身。教え子との恋愛を楽しんでいる。大学で母の日をテーマに講義するが、そも、母親たちへの偏見が強い。
小児科医のイザベルは、ダフネとナタリーの姉。幼少期の母ジャクリーヌとの確執でトラウマを抱えていて母の日に感謝する気になれない。
一方、母は認知症が進み、3姉妹にとって母の扱いをどうするか悩みの種だ。
舞台女優のアリアンは不治の病で、残された人生をタップダンスに賭けている。行動を制限しようとする心配性の息子が煩わしい。
息子の将来のため国を出て、パリで娼婦として働く中国女性。スカイプで息子と話すのが生き甲斐だ。
幸せを求めて、さまざまな女性たちの思いが交錯する・・・
この映画を観ていて思い出したのが、何より亡くなった母のこと。私たち姉妹を産んで、手探り状態で子育てして、最後まで母親としての自分を模索していたように思います。懸命に私たちを育ててくれた母に、もう感謝の言葉を伝えられないのがほんとに寂しいです。
私自身は母親になったことがないのですが、いろいろな母親がいて、何が正解ということはないのだということも映画を観ていて思いました。そして、私は私でいいのだということも! (咲)
マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール監督インタビュー こちらで!
2018年/フランス/103分/フランス語/カラー/5.1ch/シネスコ
配給:シンカ
提供:シンカ、太秦、アニモプロデュース、スウィートプレス
©WILLOW FILMS–UGC IMAGES–ORANGE STUDIO– FRANCE 2 CINÉMA
公式サイト:http://synca.jp/paris/
★2019年5月25日よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開
神と共に 第1章:罪と罰(原題:Along with the Gods: The Two Worlds)
脚本・監督・エグゼクティブプロデューサー:キム・ヨンファ、
撮影:キム・ビョンソ
照明:シン・ギョンマン
編集:キム・ジノ、キム・ヘジン
音楽:バン・ジュンソク
出演:ハ・ジョンウ、チュ・ジフン、キム・ヒャンギ、チャ・テヒョン、キム・ドンウク、D.O.、イ・ジョンジェ
火災現場で少女を救い、壮絶な殉職を遂げた消防士ジャホン(チャ・テヒョン)の前に突然3人の冥界の使者ヘウォンメク(チュ・ジフン)とドクチュン(キム・ヒャンギ)、そしてカンニム(ハ・ジョンウ)が現れる。彼らは「人は亡者になると49日間のうちに7つの地獄で裁判を受けなければならず、その裁判すべてを無罪で通った者は現世に生まれ変わることができる」という。ジャホンは生前の行いがよかった者に与えられる貴人の札を持つので、3人の使者は楽勝ムードだったが、<殺人、怠惰、ウソ、不義、裏切り、暴力、天倫>という7つの地獄を巡るうちにジャホンの意外な過去が次々と発覚。地獄鬼や怨霊が出現し、冥界が揺らぎ始める。無事にジャホンは全ての裁判をクリアーし、人間に戻ることが出来るのか。
三途の川、地獄、閻魔大王といった死後の世界が出てくるが、その世界観が日本とあまり違いがないことに驚く。かつて、韓国から日本に伝わった文化の1つなのだろうか。
最初は誰かがやっている、地獄で繰り広げられる壮大なバトルゲームを超リアルな感じで見ているようだったが、ジャホンの過去が分かってくると人間ドラマ全開で引き込まれる。しかし、物語の中心人物となるのはジャホンではなく、実は冥界の使者カンニム。ハ・ジョンウが演じているのだが、知性と武力を持ち合わせ、強力なリーダーシップを発揮して2人の部下を率いて裁判に立ち向かう姿は身震いするほどカッコいい。しかもカッコいいだけでなく、ときどき振り返る過去映像に影を感じ、胸が締め付けられる。こういうハ・ジョンウが見たかったのよね! また、護衛を担当する使者ヘウォンメクを演じたチュ・ジフンも2カ月以上に及ぶ訓練を重ねた見応えたっぷりのアクションを披露する。
見るまでは140分は長いと思っていたが、見始まればスピード感あふれる展開に、まったく長いと感じない。早く第2章が見たい!(堀)
ハ・ジョンウはもちろん存在感あってカッコイイし、チュ・ジフンも真面目なのか、おどけているのかわからない不思議な役どころで、とてもいい。
地獄での審査を受ける為、たらい回しにされる消防士ジャホンを演じたチャ・テヒョンも、まさにはまり役。ちょっと情けない感じだけど、実はすごく誠実な人物を自然体で演じています。チャ・テヒョン自身は賭けゴルフをしていたことが思わぬことから表沙汰になって謹慎中で、次はいつ出番があるのか心配!
それにしても、この映画、出演者がとにかく豪華。
消防士の同僚ユ・ジュンサンはじめ、あちこちに知ってる顔が出てくるのですが、何より豪華なのが、地獄の大王様たち。初江大王→キム・ヘスク、五官大王→イ・ギョンヨン、宋帝大王→キム・ハヌル、そして閻魔大王は、イ・ジョンジェさま! (すみません、どうしても、「さま」をつけたい!) 渋い声にぞくぞくさせられます。あ、判官役のオ・ダルスさんも見逃さないで! (咲)
2018年/韓国/カラー/140分/シネスコ/5.1ch/日本語字幕:根本理恵
配給:ツイン
© 2019 LOTTE ENTERTAINMENT & DEXTER STUDIOS All Rights Reserved.
公式サイト:http://kimitotomoni.com/
★2019年5月24日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
武蔵-むさし-
プロデューサー・脚本・監督・編集:三上 康雄
殺陣創案:中村佳夫
撮影:江部公美
照明:山口晴弘
音楽:三上康雄
津軽三味線指揮:小田島徳旺
出演:細田 善彦、松平 健、目黒 祐樹、水野 真紀 、若林 豪、中原 丈雄、清水 綋治、原田 龍二 、遠藤 久美子、武智 健二、半田 健人、木之元 亮
幼き頃、父に徹底的に鍛えられた武蔵(細田 善彦)。二十一歳、剣術の名門、吉岡家に挑むため、京に来た。 当主、吉岡清十郎(原田 龍二)との試合のつもりが、弟の伝七郎(武智 健二)、そして、一門数十名との一乗寺下がり松での決闘と熾烈な戦いを繰りひろげることになる。 その頃、細川家の重臣、沢村大学(目黒 祐樹)は、京の愛宕山で佐々木小次郎(松平 健)と出会う。 武蔵は鎖鎌の宍戸、槍の道栄とも戦う。 そして、ついには、細川家の剣術指南となった小次郎と雌雄を決することとなる。
武蔵と小次郎はなぜ戦ったのか。巌流島の戦いに至るまでの武蔵の育ちと武伝、小次郎の悲願を丁寧に描く。乱世が終わり、武から知へ。政治にうまく利用された2人は時代の節目の象徴かもしれない。松平健、目黒祐樹、若林豪といったベテランに支えられ、細田善彦が熱演。血気盛んに暴れまくる頃もいいが、それに向き合い、自分が見えてきた頃の澄んだ目が印象に残る。(堀)
2019 年/日本/カラー/ビスタサイズ/5.1ch/120 分
国内配給 : アークエンタテイメント
海外配給 : 東映 “MUSASHI”
Ⓒ 2019 三上康雄事務所
公式サイト:https://www.musashi-movie.jp/
★2019年5月25日(土)ロードショー
兄消える(英題:Portrait of Brothers)
監督:西川信廣
脚本:戌井昭人
音楽:池辺晋一郎
撮影監督・編集:小美野昌史
照明:淡路俊之
美術:橋本千春
出演:柳澤愼一、高橋長英、土屋貴子、金内喜久夫、たかお鷹、原康義、坂口芳貞、新橋耐子、雪村いづみ(特別出演)、江守徹(特別出演)
信州上田で、いまなお昭和の匂いを残す袋町。鈴木鉄男(高橋長英)は、親から受け継いだ町工場を細々と続けながら、最近は父親の介護に追われ76 歳になるまで結婚もせずに暮らしてきた。その父が100 歳で亡くなる。商店会長の加賀(金内喜久夫)や工場を営む渡辺(坂口芳貞)、弁当屋の坪内(原康義)といった幼馴染たちは「嫁をもらえ」と鉄男を焚きつけるが、いまさら誰かと暮らす人生に現実味を感じられずにいた。
そんなとき40年前に家を飛び出した80歳の兄・金之助(柳澤愼一)がワケあり風の若い女、樹里(土屋貴子)を連れて突然舞い戻ってきた。
40年ぶりに帰ってきた兄と父親の跡を継いで細々と町工場を続けてきた弟を中心に、高齢化が進む町の人々の悲喜こもごもを描く。兄は困った人を見ると放っておけない。善意のつもりがひと悶着起こす。弟の対応から、これまでも兄の行動のとばっちりを受けて、苦労してきたのがうかがわれた。しかし、悪意のある人は登場せず、兄弟も互いに思い合っていることが伝わってくる。見終わったとき、歳を重ねることも悪くないと思えてきた。(堀)
柳澤愼一さん86歳、高橋長英さん76歳にしてW主演。風来坊のような兄、まじめで親の面倒をみてきた弟。なんだか寅さんとさくらの兄妹みたいです。先に好き勝手したもん勝ちってな具合に、面倒なことからは遠ざかる。何かあると台風のように戻ってきて周りをかき回すのに、意外に憎まれない。こんな人身内に一人くらいいそうです。ご近所の同年配のおじさまたちもあちこち痛がりながらも、日々暮らしている。店や工場の閉鎖の話題も切ない。とてもリアルな小さなお話の積み重ねに、樹里のドラマがちょっとだけ違う色を添えます。弟の鉄男に遅い遅い春がやっと巡ってきそうなラストにホッ。
30年以上も前に当時住んでいた地方の町で柳澤愼一さんの講演会がありました。たまたま楽屋にお茶出しに行きましたら「お茶は飲まないんです」とお水を所望されました。物腰の柔らかな品のいい男性という印象でした。軽妙洒脱なトークと、歌も1曲歌ってくださったような記憶があります。遺作と言わず、お元気で再登場をお待ちしています。(白)
2019年/日本/カラー/5.1ch /シネスコ/104 分
配給:エレファントハウス、ミューズ・プランニング
©「兄消える」製作委員会
公式サイト:https://ani-kieru.net/
★2019年5月25日よりユーロスペースほか全国順次公開
脚本:戌井昭人
音楽:池辺晋一郎
撮影監督・編集:小美野昌史
照明:淡路俊之
美術:橋本千春
出演:柳澤愼一、高橋長英、土屋貴子、金内喜久夫、たかお鷹、原康義、坂口芳貞、新橋耐子、雪村いづみ(特別出演)、江守徹(特別出演)
信州上田で、いまなお昭和の匂いを残す袋町。鈴木鉄男(高橋長英)は、親から受け継いだ町工場を細々と続けながら、最近は父親の介護に追われ76 歳になるまで結婚もせずに暮らしてきた。その父が100 歳で亡くなる。商店会長の加賀(金内喜久夫)や工場を営む渡辺(坂口芳貞)、弁当屋の坪内(原康義)といった幼馴染たちは「嫁をもらえ」と鉄男を焚きつけるが、いまさら誰かと暮らす人生に現実味を感じられずにいた。
そんなとき40年前に家を飛び出した80歳の兄・金之助(柳澤愼一)がワケあり風の若い女、樹里(土屋貴子)を連れて突然舞い戻ってきた。
40年ぶりに帰ってきた兄と父親の跡を継いで細々と町工場を続けてきた弟を中心に、高齢化が進む町の人々の悲喜こもごもを描く。兄は困った人を見ると放っておけない。善意のつもりがひと悶着起こす。弟の対応から、これまでも兄の行動のとばっちりを受けて、苦労してきたのがうかがわれた。しかし、悪意のある人は登場せず、兄弟も互いに思い合っていることが伝わってくる。見終わったとき、歳を重ねることも悪くないと思えてきた。(堀)
柳澤愼一さん86歳、高橋長英さん76歳にしてW主演。風来坊のような兄、まじめで親の面倒をみてきた弟。なんだか寅さんとさくらの兄妹みたいです。先に好き勝手したもん勝ちってな具合に、面倒なことからは遠ざかる。何かあると台風のように戻ってきて周りをかき回すのに、意外に憎まれない。こんな人身内に一人くらいいそうです。ご近所の同年配のおじさまたちもあちこち痛がりながらも、日々暮らしている。店や工場の閉鎖の話題も切ない。とてもリアルな小さなお話の積み重ねに、樹里のドラマがちょっとだけ違う色を添えます。弟の鉄男に遅い遅い春がやっと巡ってきそうなラストにホッ。
30年以上も前に当時住んでいた地方の町で柳澤愼一さんの講演会がありました。たまたま楽屋にお茶出しに行きましたら「お茶は飲まないんです」とお水を所望されました。物腰の柔らかな品のいい男性という印象でした。軽妙洒脱なトークと、歌も1曲歌ってくださったような記憶があります。遺作と言わず、お元気で再登場をお待ちしています。(白)
2019年/日本/カラー/5.1ch /シネスコ/104 分
配給:エレファントハウス、ミューズ・プランニング
©「兄消える」製作委員会
公式サイト:https://ani-kieru.net/
★2019年5月25日よりユーロスペースほか全国順次公開
バイオレンス・ボイジャー
監督・脚本・編集・キャラクターデザイン・作画・撮影:宇治茶
声の出演:ボビー:悠木碧、ジョージ:田中直樹、よし子:藤田咲、あっくん:高橋茂雄、たかあき:小野大輔、古池:田口トモロヲ、ナレーション:松本人志
日本の山奥の村に住むアメリカ人少年のボビーは、数少ない友人のあっくんと飼い猫のデレクを連れて、村はずれの山に遊びに出かけた。その途中、娯楽施設“バイオレンス・ボイジャー”と書かれた看板を発見した彼らは、その看板に惹かれて施設を目指すことに。施設のアトラクションを堪能し、遊び疲れて休息していたところ、ボビーたちはボロボロの服を着た少女・時子と出会う。彼女は数日前からここを出られずにいると言い、行動を共にすることに。彼らはさらに、先客として迷い込んでいた村の子どもたちとも出会うが、謎の白いロボットによる襲撃を受け、子供たちたちは次々と捕獲されて行ってしまう。時子の救出とバイオレンス・ボイジャーの謎を解き明かすため、ボビーは立ち上がるのだった…!
アメリカ人少年が引っ越してきた日本の山間部で経験したひと夏の恐怖体験をペープサート的に表現した斬新なホラー。凄惨なシーンをはっきり描けない分、想像力がかき立てられ恐ろしさが増す。実写や普通のアニメではかえって表現するのが難しかっただろう。松本人志の淡々としたナレーションが不気味さも加える。
このアニメーションと漫画(劇画)を融合した表現方法はゲキメーションと呼ばれ、本作はホラー、アクション、コメディ、クライム、ドラマ、ファンタジー、ミステリー、ロマンスなど、あらゆるジャンルを盛り込み、ゲキメーションで表現した、 史上初の全編ゲキメーション長編映画である。(堀)
宇治茶監督インタビューはこちらから。
配給:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
©︎吉本興業
公式サイト:http://violencevoyager.com/
★2019年5月24日(金)からシネ・リーブル池袋ほかで全国順次公開
パリ、嘘つきな恋(原題:Tout le Monde Debout)
監督・脚本:フランク・デュボスク
出演:フランク・デュボスク、アレクサンドラ・ラミー
ジョスラン(フランク・デュボスク)は、パリの大手シューズ代理店で働くビジネスマン。イケメンでお金持ちの彼は女性にモテるが、恋愛に求めるのは一時的な楽しさだけ、という軽薄な男。ある日、ひょんなことからジョスランが車椅子に座っていると、偶然美しい女性ジュリー(キャロライン・アングラード)と遭遇。 彼女の気を引くために「自分は車椅子生活だ」と、とっさに嘘をついてしまう。すっかり信じたジュリーが彼に紹介したのが、姉のフロランス(アレクサンドラ・ラミー)。フロランスは以前事故に遭い車椅子生活を送りながらも、ヴァイオリニストとして世界中を飛び回る、快活でユーモア溢れる魅力的な女性だった。親友マックス(ジェラール・ダルモン)には興味無いと言いつつも、ジョスランはフロランスが出場する車椅子テニスの試合を観戦したり、彼女が演奏するコンサートを観に、わざわざプラハを訪れる。そして会うたびに新しい一面を見せてくれるフロランスに、本気で恋に落ちる。2人はデートを重ね距離を縮めていくが、ジョスランはまだ本当のことを言えずに、車椅子に乗ったままだった。そんな時、ついに妹ジュリーに車椅子の嘘がばれてしまう!「48時間以内にフロランスに本当のことを言わないと、ただじゃ済まさない」と言われたジョスランは、マックスや秘書のマリー(エルザ・ジルベルスタイン)を巻き込んで、嘘を切り抜けるために奇想天外な計画を立てる。しかし一方、実はフロランスにも彼に隠し事があるようで…? 果たして、トンデモナイ嘘から始まった恋の行方は!?
相手の勘違いを訂正し損ねてついてしまった嘘。本当のことを言うのは難しい。しかも相手のことを好きになっていたらなおのこと。そんな葛藤に苛まれつつ逢瀬を重ねてしまう中年プレイボーイのあたふたする姿がキュートに描かれる。ルルドに行って奇跡が起こったことにしようという発想は西洋ならでは。ラストの仲直りが素敵。(堀)
2018年/フランス/仏語/108分/シネスコ
配給:松竹
© 2018 Gaumont / La Boétie Films / TF1 Films Production / Pour T oi Public
公式サイト:http://paris-uso.jp/
★2019年5月24日(金)より、新宿ピカデリー、東劇、渋谷シネクイント他 全国ロードショー
小さな恋のうた
監督:橋本光二郎
脚本:平田研也
撮影:高木風太
照明:秋山恵二郎
音楽・劇中曲アレンジ:宮内陽輔
主題歌:MONGOL800「小さな恋のうた」(TISSUE FREAK RECORDS / HIGH WAVE CO.,LTD.)
出演:佐野勇斗、森永悠希、山田杏奈、眞栄田郷敦、鈴木仁、トミコクレア、金山一彦、佐藤貢三、中島ひろ子、清水美沙、世良公則
沖縄の小さな町。日本とアメリカ、フェンスで隔てられた二つの「国」が存在する場所。そこでは、ある高校生バンドが熱い人気を集めていた。自作の歌を歌いこなし、観るものを熱狂させるその実力で、東京のレーベルからスカウトを受け、なんとプロデビューが決まる。しかし、喜びの絶頂で盛り上がる彼らに一台の車が突っ込み、バンドは行く先を見失ってしまう。そこに現れた、一曲のデモテープと、米軍基地に住む一人の少女。それらによって、止まった時計の針は前に進み始める。フェンスの向こう側に友の“想い”を届けるため、彼らは再び楽器を手に取り立ち上がる―。
MONGOL800が2001年にリリースした楽曲「小さな恋のうた」にインスパイアされたオリジナルストーリー。舞台は沖縄。悲しい事故をきっかけに空中分解したバンドが再結成し、フェンスの向こうにいる少女に仲間の思いを届ける。タイトルに恋の言葉が入っているが、内容的には友情がメイン。音楽を通じて、大勢が1つになる瞬間はこちらまで興奮してくる。沖縄が抱える基地問題にも踏み込み、個人レベルでは分かり合えることを伝えている。「あなたにとって大事な人ほどそばにいる」という歌詞が心に沁みた。(堀)
2019年/日本/カラー/123分
配給:東映
(C) 2019「小さな恋のうた」製作委員会
公式サイト:http://www.chiikoi.com/
★2019年2019年5月24日(金)ロードショー
脚本:平田研也
撮影:高木風太
照明:秋山恵二郎
音楽・劇中曲アレンジ:宮内陽輔
主題歌:MONGOL800「小さな恋のうた」(TISSUE FREAK RECORDS / HIGH WAVE CO.,LTD.)
出演:佐野勇斗、森永悠希、山田杏奈、眞栄田郷敦、鈴木仁、トミコクレア、金山一彦、佐藤貢三、中島ひろ子、清水美沙、世良公則
沖縄の小さな町。日本とアメリカ、フェンスで隔てられた二つの「国」が存在する場所。そこでは、ある高校生バンドが熱い人気を集めていた。自作の歌を歌いこなし、観るものを熱狂させるその実力で、東京のレーベルからスカウトを受け、なんとプロデビューが決まる。しかし、喜びの絶頂で盛り上がる彼らに一台の車が突っ込み、バンドは行く先を見失ってしまう。そこに現れた、一曲のデモテープと、米軍基地に住む一人の少女。それらによって、止まった時計の針は前に進み始める。フェンスの向こう側に友の“想い”を届けるため、彼らは再び楽器を手に取り立ち上がる―。
MONGOL800が2001年にリリースした楽曲「小さな恋のうた」にインスパイアされたオリジナルストーリー。舞台は沖縄。悲しい事故をきっかけに空中分解したバンドが再結成し、フェンスの向こうにいる少女に仲間の思いを届ける。タイトルに恋の言葉が入っているが、内容的には友情がメイン。音楽を通じて、大勢が1つになる瞬間はこちらまで興奮してくる。沖縄が抱える基地問題にも踏み込み、個人レベルでは分かり合えることを伝えている。「あなたにとって大事な人ほどそばにいる」という歌詞が心に沁みた。(堀)
2019年/日本/カラー/123分
配給:東映
(C) 2019「小さな恋のうた」製作委員会
公式サイト:http://www.chiikoi.com/
★2019年2019年5月24日(金)ロードショー